昨日、伊賀上野に行ってきた。伊賀上野とは三重県伊賀市の旧上野市を指すらしい。旧上野市の市街地は伊賀市の中心地区となっている。「伊賀上野城」、「伊賀流忍者博物館」、「芭蕉翁記念館」等々の観光スポットには行かずに、伊賀電鉄上野市駅前の一時間無料駐車場に車を停めて、碁盤目状であることから小京都ともいわれている街中を歩いた。
この時季、街中は女子のすこやかな成長を祈る節句の行事である’ひな祭り’気分に包まれていた。観光案内所の一つとなっている旧沖森邸で雛飾りを見せてもらった。壇上の内裏雛の男雛と女雛の配置が、雛飾りによって違っていたことから尋ねてみた。男雛を向かって左側に置くのが「現代式」、右側に置くのが「古式」とのことであった。大正天皇は、即位式では西洋に倣って向かって左側に立たれた。大正以降は、雛飾りもこれに倣って配置しているとのことである。
「古式」と「現代式」
立春を過ぎて伊賀に回ってくるらしい万歳師(雛)が飾ってあった。伊賀の人たちは彼らを見て春の訪れを感じたらしい。
「やまざとは まんざい遅し 梅の花」 芭蕉の句が添えられていた。さすがに芭蕉の生誕の地であると感じた。
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1月27日(水)、歯科医院の予約日であった。いつもは40~50分の治療を受けるが、今日は20分程度で終わった。色々な器具を使われるが、ドリルの音だけは気持のいいものではない。又、削り過ぎたりされないか、かえって悪くならないかなどと、あらぬ心配もする。
治療が早く終わったことから、ワクワクした気分になり、湖西路161号線をドライブした。滋賀県は琵琶湖を中心に湖東、湖西、湖北、湖南に分けられるが、それぞれに特色がある。
狭隘で暗い感もするが湖西路がよい。琵琶湖大橋から北上するコースが気に入っている。景勝地だと思っている。走っていると左側や前方に比良山系が見える。武奈ヶ岳、比良岳、打見山、蓬莱山などが連なっているようだが、どれがどの山かは知らない。雄大な姿を眺めるだけでよい。右側にはさざなみの琵琶湖が見える。これだけで満足している。それ以上のことは、白洲正子さん著の「近江山河抄」で感動すればよい、そう思っている。
近江八景の一つに「比良の暮雪」があるが、雪が舞い落ちたような程度の積雪であったことから、春にかけてもそんな情緒に巡り合えないだろうと思った。むしろスギ花粉で悩まされることだろう。
途中でセブンイレブンで弁当とコロッケを買って、萩の浜で車を停めて食べた。帰りは、湖西道路を走り、道の駅「妹子の郷」で休憩した。
萩の浜 道の駅から見た比良山系
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