かつらごのにっき帳

見たこと、感じたこと、言いたいことなどを、気の向くままに綴っています。
開始年月日:平成28(2016)年1月17日

旧知との集い

2016年02月12日 | お出かけ

 2月11日(木)。晴れ。「建国記念の日」。旧知との恒例となった飲み会日であった。

 久しぶりに近江鉄道とJR琵琶湖線に乗った。近江鉄道の利用区間運賃が、前回利用時より9.7%も値上がりしていた。休日用の一日乗り放題チケットを買ったが、これも7%余り値上がりしていた。経営実態を調べていないので、値上げの是非を論じられないが、企業努力をしているようには思えない。車窓から見える景色まで面白くなかった。

 JRはGood。ICOCAは便利だ。日ごろは会う人が限られているが、電車では多くの人たちが乗っており、安心感を覚え嬉しくなった。旅気分にもなる。地図が浮かび夢を膨らませてくれる。終日乗っていたい、そんな気分にもなったが、新快速に乗ったことから、目的の駅にはアッという間に着いた。かつては電車通勤したこともあり、景色を懐かしむことができた。

 旧知はみんな元気であった。新しいメンバーも加わっていた。会話も弾み楽しく意義のある一時であった。

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甲津畑の「万葉香」

2016年02月01日 | 美食

千種街道、中世に栄えた滋賀県と三重県を結ぶ鈴鹿山脈を越える街道の一つである。千種越えとも言われている。今は山岳ハイキングコースとして人気があるようだ。

滋賀県側からの登り口である甲津畑町、その集落の外れに「万葉香」いう店がある。友人の案内で贅沢な時間を過ごした。杉木立が連なる和南川沿いに建っている。深閑とした静けさがある。耳を澄ませると渓流の音が聞えるようだ。一日一組限定・完全予約制で、プライベートな食事をさせてくれる店である。

予約時間に行くと、玄関でオーナーが笑顔で迎えてくれた。外観はふつうの民家風であるが、入るとログハウス仕立の大広間に驚かされる。床は太幅の板敷、これ以上大きくすると手が届かなくなると思われる囲炉裏が一角を構えていた。古風な調度品や10数センチもある厚手の一枚板のテーブルなどが置かれており、木の温もりと重厚な雰囲気に包まれた。

囲炉裏にはイワナの串刺しが待っていた。オーナーによると、「ご予約時間の5時間前から焼き始めています」とのことであった。料理は、オーナー自らが一品ずつ運んで説明してくれる。料理にかける思いが伝わってくる。飲み物は好きなものを持参しグラスを借りて飲む。オーナーは料理作りに専念する。これがこの「万葉香」の最大の’おもてなし’だと思った。

店には悪いが多数のお客様が来てほしくない、ひっそりとあってほしい、そんな勝手な思いにもなった。大切にしたい店だ。

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