かつらごのにっき帳

見たこと、感じたこと、言いたいことなどを、気の向くままに綴っています。
開始年月日:平成28(2016)年1月17日

一願成就社

2018年05月19日 | 神社

今日は、‘戦跡めぐり’ツアー客を案内した。ツアー客との事前打ち合わせや資料等の準備は、パーフェクト行なったが、ガイドの殆んどは同行のガイドに任せた。ガイドすることが好きらしく、しっかりやってくれた。

遠方からのツアー客につき、ご苦労様の気持を込めて、有名な神社をオプションとして追加しておいた。その神社の境内には、一願成就の社があり、本社と同様に人気がある。ツアー客を、ここに案内したとき、50歳前後と思われるご婦人が、「一願成就・・・、どれにするか、迷ってしまう。」と、笑いながら同僚に話しかけていた。

こんな会話を聞いていると、納得できる、又、正直さに安堵する。神様を拝む姿に、今日は美学を感じた。

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阿賀神社(通称・太郎坊宮)

2016年01月24日 | 神社

 1月23日(土)は観光ガイド(ボランティア)の当番日であった。主な案内先は「太郎坊宮」と「万葉の里」。厳寒下、訪れる人はないだろうと思っていたが、一人の観光者があった。大阪の人らしい。歴史に詳しい方であった。よく喋るのには驚いた。ガイドは通常二人で行っているが、今回も膨大な資料を作成・持参の相方にお願いした。さすがに数々の質問にも的確に答えていた。

太郎坊宮

祭神; 天照皇大神の第一皇子 「正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊」まさかあかつかちはやひあめのおしほみみの みこと)

 創建; 約1400年前。

◆ 信仰; 岩石が露出しており、神が宿る山(神体山)として崇められ、聖徳太子も霊験が顕著であることを聞かれ、国家の安泰と万人の幸福を祈願されたと伝えられている。その後、最澄も感銘し参篭、50余坊を建立し、神社を守護されたとある。盤座(いわくら)信仰、天台山岳宗教、修験道(注)が融合した形態で信仰されてきた。

  (注)修験道; 信仰が深まるにつれ修験者が多く現われた。その姿は畏敬され「太郎坊天狗」として伝えられている。「太郎坊」・「太郎坊宮」の名前の由来となっている。

◆ ご神徳・ご利益; 勝運授福。祭神名に由来している。

◆ 社格; 神社本庁に所属する「別表神社」

◆ パワースポット; 本殿の手前の「夫婦岩」は圧巻。パワースポットとして親しまれている。

伝説;

 1)聖徳太子ゆかりの寺「瓦屋寺」; 太郎坊宮の鎮座する山・赤神山の山系に「瓦屋寺」(臨済宗)がある。麓に飛鳥時代の瓦窯跡が確認されており、聖徳太子が四天王寺を建立された際、この瓦窯で10万枚以上の瓦が焼かれたと伝えられている。

 2)源義経の腰掛岩; 源氏が平氏に敗れた後、鞍馬山から平泉の藤原秀衡の庇護を求めて向かう途中、竜王町「鏡の里」で元服し、太郎坊宮に参詣・源氏の再興を祈願した。このときに腰掛けて休息したと伝えられている岩がある。

   <義経から生まれた言葉?>

判官贔屓(ほうがんびいき); 「弱い立場に置かれている者に対しては、敢えて冷静に理非曲直を正そうとしないで、同情を寄せてしまう心理現象。義経の最期は、世上多くの人々から同情を引き、判官贔屓という言葉や多くの伝説や物語を生んだ。薄命な英雄のとして同情から生まれた言葉。

● 虎の巻; 治承・寿永の乱(じしょう・じゅえいのらん)の勝利は、義経が六韜(兵法の極意)の「虎韜・虎巻」から多くを学び、用いたことにより勝利に繋がったとか。ここから成功のための必読書を「虎の巻」と呼ぶようになった。

当日の本殿からの眺望; 雪景色であった。

 

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