▼フライ級10回戦
亀田 興毅 対 カルロス・ボウチャン
結果:亀田 6回2分20秒KO勝ち
会場は両国国技館、テレビ放送はゴールデンタイムと大きな期待をかけられた亀田。その過度な期待が亀田のボクシングをKO狙いの雑なボクシングスタイルにさせてしまった。
リングアナウンサーの歌手の大友康平さんにコールされて入場してきた亀田は、やや緊張した表情だった。試合が開始すると、ボウチャンの軽い左ジャブがうるさい。亀田は高いガードでそのほとんどをガードするが、時折ボウチャンのアッパーが亀田のガードの隙間を飛んできてヒヤリとする。しかもボウチャンは足を使いなかなか打ち合わない。その為、亀田は徐々にパンチが大振りになってくる。亀田はボウチャンをロープにつめると頭を意図的にぶつけたり、ローブローを放ち強引にペースをつかもうとしている。亀田の大振りで単発なパンチにボウチャンも慣れてきて、判定まで行くかと思われた6R、亀田はレフリーが注意をしないことをいいことにローブローを連発。これには今までダウン経験の無かったボウチャンも下腹部を押さえてダウン。そのままカウントアウトされた。
ボウチャン陣営の「ローブローだ」という猛抗議をよそに、亀田は何事も無かったかのようにボウチャンに試合の健闘を称える。ここまでは「まだ」良かったのだが、今度はボウチャン陣営の猛抗議に対して亀田父が「逆切れ」、今にも乱闘を起こそうな勢い。しかも健闘を称える亀田を引き剥がし、自分のコーナーに戻す始末。
某新聞では「反則スレスレのケンカパンチでKO」などとも書かれていたが、あのパンチは明らかに反則。しかも1発ではなく何回にもわたって繰り出したのは故意にすら見えてしまう。亀田父の「反則やったら立って来いや!」のコメントには驚いて返す言葉も無い。期待のホープが世界を目指す過程で苦戦したって負けたっていいじゃないか。ボクシング界の宝である亀田に対しての過度な期待が、「何としてもKO勝ち」という、間違った方向に向かわせてしまったのではないかと思えてならない。本当にこの試合の亀田の戦いぶりには落胆させられ、私自身気分が良くなかった。
今後の亀田は1階級下のL・フライ級挑戦も視野に入れるとのこと。この階級にはポンサクレック、パーラ、アルセ、ビロリア、バスケスと強いチャンピオンばかり。ポンサクレックなんかは亀田を指名してきているが、亀田陣営は「王者たちの今後が見えない」などと言って挑戦を踏みとどまっている。しかし今度バスケスに挑戦するアランブレット(前試合で亀田がKO勝ち)が勝てば「一気に挑戦したる」なんて言っている。あんだけ現王者達を扱き下ろしておいて「それはかっこ悪いぞ亀田君」と言いたくなる。
最後に亀田は「ストレスたまっとる人もいると思うし、景気も悪いから一緒に叫んでスッキリしようや」とマイクパフォーマンス。やれやれ、ストレスをためてくれたのは「誰なんでしょうかねぇ?」。
亀田 興毅 対 カルロス・ボウチャン
結果:亀田 6回2分20秒KO勝ち
会場は両国国技館、テレビ放送はゴールデンタイムと大きな期待をかけられた亀田。その過度な期待が亀田のボクシングをKO狙いの雑なボクシングスタイルにさせてしまった。
リングアナウンサーの歌手の大友康平さんにコールされて入場してきた亀田は、やや緊張した表情だった。試合が開始すると、ボウチャンの軽い左ジャブがうるさい。亀田は高いガードでそのほとんどをガードするが、時折ボウチャンのアッパーが亀田のガードの隙間を飛んできてヒヤリとする。しかもボウチャンは足を使いなかなか打ち合わない。その為、亀田は徐々にパンチが大振りになってくる。亀田はボウチャンをロープにつめると頭を意図的にぶつけたり、ローブローを放ち強引にペースをつかもうとしている。亀田の大振りで単発なパンチにボウチャンも慣れてきて、判定まで行くかと思われた6R、亀田はレフリーが注意をしないことをいいことにローブローを連発。これには今までダウン経験の無かったボウチャンも下腹部を押さえてダウン。そのままカウントアウトされた。
ボウチャン陣営の「ローブローだ」という猛抗議をよそに、亀田は何事も無かったかのようにボウチャンに試合の健闘を称える。ここまでは「まだ」良かったのだが、今度はボウチャン陣営の猛抗議に対して亀田父が「逆切れ」、今にも乱闘を起こそうな勢い。しかも健闘を称える亀田を引き剥がし、自分のコーナーに戻す始末。
某新聞では「反則スレスレのケンカパンチでKO」などとも書かれていたが、あのパンチは明らかに反則。しかも1発ではなく何回にもわたって繰り出したのは故意にすら見えてしまう。亀田父の「反則やったら立って来いや!」のコメントには驚いて返す言葉も無い。期待のホープが世界を目指す過程で苦戦したって負けたっていいじゃないか。ボクシング界の宝である亀田に対しての過度な期待が、「何としてもKO勝ち」という、間違った方向に向かわせてしまったのではないかと思えてならない。本当にこの試合の亀田の戦いぶりには落胆させられ、私自身気分が良くなかった。
今後の亀田は1階級下のL・フライ級挑戦も視野に入れるとのこと。この階級にはポンサクレック、パーラ、アルセ、ビロリア、バスケスと強いチャンピオンばかり。ポンサクレックなんかは亀田を指名してきているが、亀田陣営は「王者たちの今後が見えない」などと言って挑戦を踏みとどまっている。しかし今度バスケスに挑戦するアランブレット(前試合で亀田がKO勝ち)が勝てば「一気に挑戦したる」なんて言っている。あんだけ現王者達を扱き下ろしておいて「それはかっこ悪いぞ亀田君」と言いたくなる。
最後に亀田は「ストレスたまっとる人もいると思うし、景気も悪いから一緒に叫んでスッキリしようや」とマイクパフォーマンス。やれやれ、ストレスをためてくれたのは「誰なんでしょうかねぇ?」。