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ジョッシュの日記

ジョッシュは好きな映画「big」の主人公の名前からとりました。趣味を大事にしながら長男くんと次男くんの育児に奮闘中です。

マニー・パッキャオvsリッキー・ハットン(WOWOW観戦)

2009年05月03日 14時53分08秒 | ボクシング
▼IBO・S・ライト級タイトルマッチ
マニー・パッキャオ 対 リッキー・ハットン
結果:パッキャオ 2回2分59秒KO勝ち

今や全階級で1番の実力者であるパッキャオと元2階級制覇チャンピオンの実力者ハットンが激突。

ハットンからリングイン、気合いの入った引き締まった表情。続いての登場はパッキャオ、対して笑顔での入場、これには王者の風格が漂う。

1Rプレッシャーの強いハットン。がんがん前に出てくるハットンにパッキャオの右フックがいいタイミングで度々ヒット。ラウンド中盤右フックでハットンの動きが止まり、クリンチに逃げるハットン。続いてパッキャオは左ストレートを見せた後、再び右フックで前のめりに倒れるダウンを奪う。立ち上がったハットン。効いていて下がるところにパッキャオがラッシュを仕掛け、左ストレートで2度目のダウンを奪う。2R頑張って前に出るハットン。しかしダメージが残る。このラウンドは右を見せて、左ストレートをヒット。最後は左フックがジャストミートでヒットし、KO勝ち。ハットンはしばらく立ち上がれなかった。

実力のあるハットンがこのような衝撃的な結果で負けるとは思わなかった。それほど衝撃的な試合。ボクシングの面白さ素晴らしさが6分間に凝縮された試合だった。パッキャオ陣営は右を狙っていたという。まさに作戦勝ち。またそれを忠実に実行できるパッキャオは頭がよく本当に素晴らしい選手。まさに現在のパウンド・フォー・パウンド(全階級通じてナンバー1の選手)だ。次は引退から復帰を表明している元パウンド・フォー・パウンドのメイウェザーか。決まればこれぞ最高の役者どおしのスーパーファイトになりそうだ。

長谷川穂積vsブシ・マリンガ(日本テレビ観戦)

2009年03月15日 16時55分12秒 | ボクシング
▼WBC世界バンタム級タイトルマッチ
長谷川穂積 対 ブシ・マリンガ
結果:長谷川 初回2分37秒TKO勝ち

これが8度目の防衛戦。相手はウィラポンを倒して挑戦権を得たランキング1位の挑戦者。

1Rから積極的にパンチを交換する両者、しかしマリンガより長谷川のほうがパンチにスピードがあり、度々ヒットする。ボディを中心に攻める長谷川が、左ストレートを顔面にヒットし、マリンガを吹っ飛ばすほどのダウンを奪う。ダメージの少なかったマリンガだが、長谷川の右フックをもらうと足がばたつく。それを見た長谷川は左右のラッシュを仕掛けて左フックで2度目のダウンを奪う。ダメージを見せるマリンガに再びラッシュを仕掛け、最後も左フックで3度目のダウンを奪うと、レフリーが試合を止めた。

減量の厳しい長谷川と、計量で1.2kg下回ったマリンガでは試合当日の体格に差があった。しかもスピードの差も歴然だったので、結果的に長谷川の圧勝になってしまった。バンタム級でずっと残っていた最強の挑戦者に圧勝したことで、あらためてこの階級での最強を証明した。今後のバンタム級での防衛戦に意味は無いように思う。私の考えでは階級アップして複数階級制覇や世界の強豪たちとの戦いを見てみたい。その相手としては世界3団体統一王者「ビック・ダルチニャン」、11度防衛中の「クリス・ジョン」、3階級制覇の「ホルヘ・アルセ」らがいる。どれも強い選手だが、長谷川にはそれさえも乗り越えそうな勢いがある。

オスカー・ラリオスvs粟生隆寛(会場観戦)

2009年03月15日 08時03分45秒 | ボクシング
▼WBC世界フェザー級タイトルマッチ
オスカー・ラリオス 対 粟生隆寛
結果:粟生 3-0判定勝ち(116-111、118-109、119-107)



前回の試合は粟生がダウンを奪いながら判定で惜しくも敗れが、善戦が認められ今回ダイレクト再戦となった。
後楽園ホールは粟生ファンでいっぱい。多くの声援が後押しする。

1R様子見から始まった両者、すぐに粟生がプレッシャーを掛け距離をつかむ。積極的にジャブから左ストレートをヒット。粟生のペース。2Rラリオスが出始めるも、前回倒した右フックがカウンターでヒット。距離ができると粟生が左ストレートをヒットし、ラリオス思うように前に出れず。3Rラリオス早くもペースダウン、完全な粟生のペース。4R粟生の上下のコンビネーションが良い、ラウンド終了後の公開採点は全員40-36のフルマークで粟生を支持。5R左右のコンビネーションでラリオスの顔を跳ね上げる。しかしこのラウンドから両者の距離がやや短くなった。6R強引に前に出てきたラリオス、もみあいが多くなるとラリオスのワイルドな左右のフックが出てきた。7Rもみあいにも粟生は下がらず、しっかりガードしてアッパーを突き上げる。8R粟生狙っているのかパンチが少ない。9R粟生のワンツーがヒットしラリオスが効いた。うまくコンビネーションを放つも詰められず倒せない。ラリオスはパンチで右目の上をカット。10R効いているラリオスに単発の攻めで仕留められない。終了間際にラリオスの右カウンターがヒット。足をばたつかせた粟生、この試合初めて効いた。11R先ほどのパンチの影響か、粟生の手数が少ない。ラリオス疲労で攻められない。12R粟生の右フックがカウンターでヒット、ボディから上に放つとラリオスがバランスを崩し倒れた。ダウンの判定。粟生はラッシュを仕掛けるもふらふらなラリオスを仕留められない。結局判定勝負となり大差判定で勝利をおさめた。

絶好調に仕上げた粟生に対して、ラリオスは元気がなかった。しかしさすがは2階級制覇の名チャンピオン、随所にテクニックを見せ判定まで生き延びた。試合終了後には会場からラリオスコールまで出た。粟生は得意のカウンターセンスは抜群、ここ最近は力強さも身につけた。しかしクリンチ際の戦い方、ダウン後の詰め方などは名王者だったラリオスから学んでほしい。次戦は1位との指名試合となる予定、この階級は強い選手が多いので、ここはアマチュア出身でアテネ五輪金メダルの有望ホープ「ユリオルキス・ガンボア」との対戦が見てみたい。ガンボアの攻撃力はすごいが防御が甘いので粟生のカウンターがヒットしそうだ。

亀田興毅vsドローレス・ビダル(TBS観戦)

2009年03月07日 23時42分08秒 | ボクシング

▼ノンタイトル10回戦
亀田興毅 対 ドローレス・ビダル
結果:亀田 2回KO勝ち

1年振りに日本のリングに登場となる亀田がWBC同級20位のメキシカンを相手に世界前哨戦。

両者向かい合うと亀田のほうが一回り大きい印象。1Rプレッシャーをかける亀田がいきなりの左を当てる。また近づくとボディをヒット。対するドローレスのパンチは弱弱しく、脅威は感じられない。2R亀田のいいボディが入るもローブローの注意。亀田が右フックを当てるとドローレスはコーナーに下がる。そこへ左右のラッシュを放ちダウンを奪う。立ち上がったドローレスに再び左右の連打、左アッパーで2度目のダウンを奪う。最後も連打でドローレスがバランスを崩しレフリーが試合を止めた。

対戦相手はこれが世界ランカー(かつ21勝のうち19KO??)かと思うほど非力な選手(亀田陣営はこういった選手を探すのが上手い。。。)。試合開始30秒で試合結果が予想できる試合は面白くない。できればもう少し骨のある選手とやってほしかった。亀田選手はバランスが良くなったが、相変わらずパンチが軽く、左右の連打も手打ちで精度もあまりよくない。このレベルの相手だから倒せたようなもので、次回予定される世界戦は不安を残す前哨戦だった。

ファン・ディアスvsファン・マヌエル・マルケス(WOWOW観戦)

2009年03月03日 20時58分37秒 | ボクシング
▼WBA・WBO世界ライト級王座決定戦
ファン・ディアス 対 ファン・マヌエル・マルケス
結果:マルケス 9回KO勝ち

元統一王者のディアスと、2階級制覇のマルケス、好戦的な2選手の好カード。

試合開始からエンジン全開の両者、ディアスが攻めてマルケスが下がりながらカウンターを狙う。2Rディアスの左フックでマルケスが腰を落とす。中盤も一進一退のシーソーゲームで会場のボルテージも盛り上がる。8Rマルケスの有効打でディアスが足を揺らすと、9RもKOを狙ったマルケスが左右の連打でディアスが前のめりのダウンを奪う。なんとか立ち上がったディアスだが、マルケスは最後アッパーで仕留めた。

期待どおりの好ゲーム。年間最高試合候補にもなりそうだ。マルケスは中盤アッパーを多用し、ディアスは前半のような思いきりよく前に出ることができなくなった。ここが勝負の分かれ目だったように思う。抜群のカウンターセンスはやはり魅力的。マルケスはパッキャオとやりたいだろうし、ファンもそのカードを待ち望んでいる。

クリス・ジョンvsリカルド・フアレス(WOWOW観戦)

2009年03月03日 20時57分43秒 | ボクシング
▼WBA世界フェザー級タイトルマッチ
クリス・ジョン 対 リカルド・フアレス
結果:引分け<114-114×3>

ジョンはアメリカ進出でこれが11度の防衛戦。相手は5度目の挑戦となる実力者フアレス。

序盤はフアレスのボディが地味ながらもヒット。ジョンは足を使ってジャブから右ストレートを放ち手数は多いが有効打は少ない。ジョンの右でフアレスが流血し中盤はフアレス失速でジョンのペース。ポイントで優位にたったジョンだったが、疲れの見えたジョンに終盤2ラウンドフアレスが盛り返し、結果は3者ともにドローの判定。

無敵だったジョンもここ2戦は好戦的で打たれる傾向がある。フアレスにとってはビックチャンスだったが、この試合はフアレスも手数が少なく調子が悪かった。日本人選手も(いい選手が少ないが)このチャンスに乗っかりたいものだ。

河野公平vsヘンドリック・バランガイ(G+観戦)

2009年02月08日 17時31分24秒 | ボクシング
▼53kg契約10回戦(S・フライ級+2lbs)
河野公平 対 ヘンドリック・バランガイ
結果:河野 6回2分28秒TKO勝ち

名城との世界戦で惜しくも敗れ、河野はこれが再起戦。

初回から左右パンチでバランガイを追いまくり、初回に右アッパーでダウンを奪う。その後もロープに詰めるが、バランガイは上体が柔らかく有効打を当てられない。またバランガイのクリンチ(ホールド)やしゃがみこみにも苦しめられ、なかなか倒せない嫌な展開へ。それでも河野はこつこつと左ボディを当てバランガイを弱らせる。そして4Rと5Rにもややスリップに近いダウンを奪い、一方的になった6Rに左右パンチでバランガイが後ろに下がるとレフリーが試合を止めた。

物足りない相手で試合展開はややつまらなかったが、河野は左のパンチに成長を見せた。右のパンチがやや手打ちになるところが今後の課題か。しかし今回の興行では外国人(特にタイ人)が多く出場したが、その負けっぷりには閉口した。いくらKOがたくさん見れても、始まる前から試合結果が分かるのでは面白くない。

小堀佑介vsパウルス・モーゼス(テレビ東京観戦)

2009年01月03日 23時22分38秒 | ボクシング
▼WBA世界ライト級タイトルマッチ
小堀佑介 対 パウルス・モーゼス
結果:モーゼス 3-0判定勝ち(115-113、115-113、119-109)

小堀もこれが初防衛戦。相手は同級1位で無敗の挑戦者モーゼス。この試合をクリアして夢のビックマッチにつなげたいところ。

リーチの長いモーゼスが足を使うと思われたが序盤は打ち合いに出る。モーゼスはスピードのある左ジャブと右アッパー、小堀は左フックを狙う。モーゼスは手数が多いが小堀もガード良くヒットは許さない。小堀も時折大きなパンチを当てて、モーゼスにペースを譲らない。中盤になると打ち合いに危険を感じたモーゼスが足を使い、ヒットアンドアウェーに作戦を変更。すると小堀の手数がめっぽう少なくなる。モーゼスのワンツーで顔を跳ね上げられるシーンも多くなり、終盤はやや効いた感じもあった。ラストまでモーゼスを追いまくるも、有効打を決めることが出来ず、判定で敗戦となった。

採点は2ポイント差が2人と結構競っていたが、内容的には完敗。小堀はモーゼスが打ち合いに応じてきた序盤にこそ勝機があったが、モーゼスに足を使われると全く対応が出来なかった。もともとモーゼスは足を使うと思われていただけに策のなさが残念だった。モーゼスは無敗でスピードもあり良い選手だが、穴もありそこまで強い選手とは思えなかった。それだけにビックマッチを逃してしまったこの大きな敗戦は残念でならない。

西岡利晃vsヘナロ・ガルシア(テレビ東京観戦)

2009年01月03日 23時22分08秒 | ボクシング
▼WBC世界S・バンタム級タイトルマッチ
西岡利晃 対 ヘナロ・ガルシア
結果:西岡 12回57秒TKO勝ち

西岡は初防衛戦。相手は長谷川を苦しめたファイターのガルシア。

序盤からガルシアが頭から入って左右を振るうも、西岡のスピードが勝りたびたびカウンターをヒットする展開。4Rには前に出てくるガルシアに西岡の左アッパーがヒットしダウンを奪った。その後も西岡は足を使って左右に動いては左ストレートやアッパーをヒット、8R終了時点では途中採点では5~8ポイント差をつける。9R再び西岡の左ストレートでガルシアダウン。ガルシアはダメージが蓄積しているのかバランスが悪い。11R西岡右の拳を痛めたのか放つ右のパンチに力が無い。しかし12R左のアッパーを連打しガルシアがふらついたところで一方的な試合をレフリーが止めた。

西岡陣営はガルシアのプレッシャーが思ったより強かったと言っていたが、ガルシアの戦いぶりは予想どおり。西岡もイメージ通りに戦えたのではないか。内藤もそうだったが、公開採点で大差がついていたにもかかわらず倒しに行ったのはアッパレ。時には勝ち逃げも必要と思うが、今回の相手は逃げるより前に出たほうが良かったと思う。次はアメリカでジョニー・ゴンザレスといった話もある。ゴンザレスは今回のガルシア同様にファイターだが、レベルは数段上。今回の試合で満足せず、より余計なパンチをもらわず安定感のある戦いを目指してほしい。

ボクシング2008年度年間賞

2008年12月31日 18時36分19秒 | ボクシング
今年もたくさんの試合を見てきました。昨年同様に私自身の年間賞を発表したいと思います。

1.年間最優秀選手賞
長谷川穂積
(評価)年間3度の防衛、そのうち2試合は2RKO勝ちと内容も文句なし。対戦相手の質も決して悪くは無かった。来年は1位の選手との防衛戦から始まる勝負の年。パッキャオが世界で評価されたように、是非とも海外で活躍してほしい。今その可能性があるのは長谷川だけだと考える。

2.年間優秀選手賞
内藤大助
(評価)苦戦しつつも年間3度防衛は評価できる。しかし日本人との対戦が多くタイトルマッチとしての質はやや物足りなかった。年齢は重ねたが衰えは見せず、試合のたびに強さを見せている。今後は世界の強豪との対戦を期待したい。

3.年間最高試合賞
ホセ・アルファロvs小堀 佑介
内藤大助vs山口真吾
オスカー・ラリオスvs粟生隆寛

(評価)小堀の試合はダウンの応酬という文句なしに面白い試合だった。内藤と山口の試合は試合レベルはそこそこだったが山口の頑張りによって白熱した。粟生の初挑戦は勢いのある挑戦者がダウンを奪うも老獪な王者に上手くかわされるという残念な試合だったが、王者のしたたかな戦いに感心した試合だった。

4.KO賞
佐藤幸治
(評価)2年連続となる。日本王者との対戦など徐々に対戦相手のレベルも上がってきたが、期待どおりの倒しっぷりを見せてくれた。

5.新鋭賞
矢代義光
内山高志
亀海喜寛

(評価)亀海選手以外は日本王者と東洋王者なので新鋭?って感じもするが、3者ともにパンチもあり、テクニックもあり、着実に成長している世界を期待できる選手。その一方で本当の新鋭というのが出てこなかったのが残念だ。