論点は…？

このデモ行進、冷静に見てみると何だか違和感を禁じ得ないのです。

何でも『反核』を訴えるために、中心になるメンバーは北海道からスタートして、ひたすら日本列島を歩いて縦断しているらしいのです。それはそれでいいのですが、黙って彼等のシュプレヒコールを聞いていると、どうも論点がとっ散らかっているように思えてならないのです。

恐らく中心になっているのは、先導車のルーフの上に書いてあった『ノーモア、ヒロシマ！ノーモア、ナガサキ！』なんだと思うのですが、その後ろからは、曰く『横須賀への原子力空母入港反対！』、曰く『憲法９条を守れ！』、曰く『原発全廃！』…まあ、物凄く乱暴なくくり方をして土俵際でうっちゃってしまえば、『反核』という縦糸で辛うじて首の皮一枚で繋がっていると言えなくもないのですが…。

しかも、写真の『原発』のプラカードの近くで振られている幟旗には『○○労組××支部』とか『△△年金生活者連合』とか『□□婦人会』とか、およそ『反核』とは直接関係ない主張の旗が大量にひるがえっていたわけです。恐らくは頭数を揃えるために動員された人達なのでしょうが、何とも珍妙な光景だったことに違いはありません。

勿論『言論の自由』は憲法で保証されていますから、デモ行進やシュプレヒコールそのものに関してはとやかく言ません。ただ、人に物事を分かってもらうためには、ある程度内容を精査して論点をしぼらないと、伝わるものも伝わらなくなってしまうよ…と、心密かに思ったのでありました。

効果あるの？

本厚木の駅前に来たら、何だか妙に騒がしいのです。最初は「何だろう…？」と思っていたのですが、音源に近づくに連れて、どうも何らかのシュプレヒコールらしいということが分かってきました。そして、出勤前に有隣堂に行こうと思って大通りに出てきてみたら、デモ行進の真っ最中だったのです。

普通、こういうデモって休日にやりませんか？平日の昼前なんかにやって、何か効果あるのでしょうか？

警察官も出動して交通整理をしながら進んでいましたから、当局にはちゃんと申請した上でのことだと思うのですが、普通に仕事で急いでいる人達や車を遮って、ひたすらテレテレテレテレテレテレ歩みを進めている図は、申し訳ありませんが決して共感を得るものではありません。