【ステーキ漂流記】第4章
26軒目(新規373軒目)「セゾン」(蒲生)
いやぁ~、蒲生でまさか名店を見つけるとは……
東武伊勢崎線の蒲生とか住まいか職場、あと親戚や友人が住んでるとかじゃないと一生行かないよ。けど、【ステーキ漂流記】をやっているおかげで行く所ってあるね。越谷市蒲生はまさにそんな街。
この間行った「Prend Ton Temps」の時に実は今回の店を既に見つけてたが、開店時間までかなりまつのでスルーした。なので、今回はその店「セゾン」にした。
パッと見、喫茶店かスナックにしか見えない外観。いや、店内もスナックっぽい。
客は3名×2の6名。一つはでんでん、石橋蓮司、ミヤコ蝶々に似た近所のおじさん、おばさん風。もう一組は30、40代の男2人に女性1人で、大人のディナー会といった趣。たまに声をかけたり挨拶をしたりしている所から見てご近所同士とみた。
カウンターに又吉イエス似のマスターがワンオペレーションで仕事をこなしていてなかなかオーダーに来ない。
ようやくメニュー表を持って来て、国産牛のサーロインステーキを頼もうとしたら、今日は国産牛は肩ロースしかないと言う。じゃあそれね。
おつまみ的にエビフライを頼もうとしたら「それも今日はありません」と言うではないか。
じゃ、サラダならあるかな、と思いトマトサラダを頼む。
うーん、なんかとんでもない店に来ちゃったかな?
客は地元の人ばかりだし、又吉イエス似のマスターのワンオペだし。メニューは洋食屋だけど、雰囲気は明らかにスナックっぽいんだよね。
しばらくして、トマトサラダが配膳。
まあ、確かにトマトサラダに間違いはないが……もう少しキャベツ、レタスがあっても……。これで500円。うーん。けど、美味くはあった。
トマトサラダが食べ終わる頃にステーキ配膳。
国産牛は交雑種と言う。
一口。
あ、美味い!!!!
確かに美味い!!!!
これ、本当に交雑種の肩ロース?っていい意味で疑っちゃうぐらい良い。和牛って言っちゃってもいいぐらい確かな美味さ。
二口目。
たしかに美味い。
下拵えの塩・胡椒がしっかり効いてる。焼きも悪くない。
三口目はタレをつけて。これまた特有の濃い目のタレ。肉が引き立つ。
牛の肉のそのものが良い?
いや、それだけではないだろうこれは。「いきなり!ステーキ」じゃ絶対に食べられない柔らかさ、肉の甘さ。
えええええええええええええええええええええええ?
まさか、蒲生の駅から少し離れた所にこんな名店があるとは思わないよ。
国産牛、いや和牛や黒毛和牛を使ってる店だってここまで美味く作れる人は希だよ。
となると、メニューを取り揃えてないのも納得。それはマスターの確かな腕、美味さにある。
「セゾン」は開店約20年とマスターは言う。まあ、色々とクセはあるが、どうやら地元の人に愛されてる洋食屋さん(?)らしい。吉川で言う「コヤノ」や東中野の「レストラン イト」のような牧歌的な雰囲気があるね。
これはまた絶対に行きたい!
【ステーキ漂流記】にまた新たなる伝説が加わった!!
総合:★★★★★
素材:★★★★★
グリル:★★★★
下拵え:★★★★★
タレ:★★★★
付け合わせ:★★★
トマトサラダ:★★★★
雰囲気:★★★★
アクセス:★★★
リーズナブル:★★★★