【ステーキ漂流記season2】
35軒目(有楽町)「まんぷく食堂」ステーキランチ
ここに来たのは二度目。再訪になる。
安いステーキで4つ星ぐらいの美味さを覚えていた。
お手軽にサクッと食べるにはいい。
有楽町駅のガード下に店はある。
店内はオールディーズナンバーをかけ、良く言えばレトロ、ちょっと悪く言えば汚なトランな洋食屋……いや、刺身メニューもいっぱいあるし、ラーメンもある。
和洋中取り揃っている。
思い出した。前回行った時は『ジャージー・ボーイズ』が公開していた時で、店内に「シェリー」がかかっていた。それ以来か。随分行ってなかった。
ともかく、1280円のステーキランチと赤ワインを頼む。安いね~。
ちょっとして、赤ワインが来る。
あ、グラスとは言え、ちょっと小さいよね。これ、
浅草の老舗の洋食屋「ヨシカミ」と共通しているね。
しばらくして、ステーキランチが配膳。
ステーキにライスにナポリタンのプレート。これにカップスープとサラダがつく。洋食屋さんらしい組合せがいいよね。
早速、ステーキを一口。
お、美味い。
素直に「美味い」という言葉が漏れた。
肉はアメリカ牛だが、
塩・胡椒+何かのタレによる下拵えがしっかりした上、
ややレアめのミディアムレアの焼きが良かった。
正確にはブルーかな、焼き方は。
この下拵えとグリルが絶妙で、肉そのものがマイルドで塩・胡椒・タレで輸入肉のインパクトの薄さをカバーしている。
これにタレをつける。
ちょっと濃くなるけどこれなこれで良い。
前回訪問から250軒以上回ったが輸入牛の部門では、
この店、実はトップクラスかも。
おいおいヤバいじゃん。
近くの銀座には5000円、1万円クラスのステーキがあるけど、1280円にしてはインパクトがある。
そういや浅草の「ヨシカミ」や「のぶ」も牛の銘柄にこだわっていないのに美味かった。実はそれに匹敵するステーキだった!
この美味さが1280円で味わえるのは物凄くお得である。
繰り返してしまうが、1280円という安さにある意味騙される。
「のぶ」の爆安ランチステーキといい勝負だ。
総合:★★★★★
素材:★★★
グリル:★★★★★
下拵え:★★★★★
タレ:★★★★
付け合わせ:★★★
リーズナブル:★★★★★
考察:本当に美味いステーキはお腹が空いてなくても美味い
まずはこれをハッキリと書こう。
お腹が空いてればなんでも美味い。
これは多くの方が経験しているだろうから想像して欲しい。熱い中、走ったり、運動したり、お祭り騒ぎをしたりして、飲まず(いや……水分補給はするか)・食わずの状態から「お弁当タイム!」となると、手製のおにぎりだろうがタコウインナーだろうがなんだって美味しいさ。
肉好きで有名なお笑いトリオDのTは肉を食べる前にとにかく体をいじめて飢えの状態を作ってから肉にありつくそうな。確かにそうした方が肉を美味しく食べられる。
しかし、だ。
それだと美味しい肉も(本来)そうでない肉も関係なく美味しく食べていないであろうか?
実はそんな疑問から、ステーキを食べる時はその前にお菓子を食べる、あるいは前菜を頼む等をして空腹の状態では食べないようにしてます。
ボクの持論は
「本当に美味い肉(ステーキ)はお腹いっぱいでも食える」
である。
明らかに空腹じゃない状況だった二つの実例を挙げる。
以前、小岩の「A’s BBQ」でむちゃくちゃ美味かったLボーンステーキと串肉数本食べた後に、50メートル先にある同じ系列の洋食レストラン「グリル アンドウ」の仙台牛サーロインステーキ150gを食べたが、仙台牛が実力通りの美味さを発揮したというかグリルが美味かったのか、5つ星級の味を堪能出来た。
かと思うと、
三郷の「焼肉 きんぐ」で食べ放題90分で2.5Kg食べた時は最後の方、ステーキメニューが輸入牛だからかキツかった。もっとも単純に相当食べたというのもあるけどね。
黒毛和牛の評価、輸入牛の評価はそれぞれ違うが、こちとら正確に評価するための工夫はそれなりにしている。
1万円だそうがいまいちなステーキはあるし、
1000円ちょっとでも美味いステーキもある。
1万円だからって美味いとは限らない。
1000円だからっていまいちだとは限らない。
黒毛和牛だから、神戸牛でも美味いというのは保証されない。
輸入牛でも美味いのはある。
だからこそ、ニュートラルなお腹の状態でそのステーキが本当に美味いのかジャッジしたい。
いつもそんな想いで食べている。
【ステーキ漂流記season2】
34軒目(歌舞伎町)「CASA TEQUILA TOKYO」メキシコ牛のステーキ
18時半から映画語るイベントがあるので、その前に腹ごしらえ。
気分的には2000円前後のステーキをサクッと行きたく、それに見合う店を探したら、あったね~。
表看板にアボカドとかタコスとか書いてあったから、
「もしや……」と思い、表にあるメニュー表を見ると、あったね~。ステーキが。
しかも、メキシコ牛とハッキリ書いてある。
200g1880円。これならOK。ということで、店の中へ。
店内奥の席に座り、ステーキと赤ワインを頼む。
比較的新しい感じだな~と思いきや、今年の3月にオープンしたばかり。
タコスやナチョスがある本格的なメキシコ料理店。いいよね~。
しばらくして、ステーキ配膳。
付け合わせはメキシコ料理店らしくミニトルティーヤ。
早速、ステーキを一口。
うん、メキシコ牛らしく美味い。
が、二口、三口進めていくうちに、ちょっと肉がなってきた。そう、鉄板プレートに直に乗せてるから。ちょっと惜しいね。最初はミディアムレアだったのに、途中からミディアムになった。
それでもそこそこの美味さ。
まあ、タコスやナチョスを楽しむ店だからこのぐらいかな。
総合:★★★
素材:★★★
グリル:★★★
工夫:★★
トルティーヤ:★★★
リーズナブル:★★★
【ステーキ漂流記season2】
33軒目(川崎)「川崎ステーキセンター」山形牛サーロインステーキ
今回のお店は友人のFacebookの写真から知った。
「川崎ステーキセンター」。
なんて、ストレートな店名なんだ!
食べログでメニューを見ると、「厳選牛サーロインステーキ」が200g1400円、とある。
安いが、「厳選牛」というのが怪しいよね。
ともかく、ストレートな店名に惹かれ、川崎に行ってみることにした。
川崎には15年ぶり。
いや、2年前ぐらいに
ジンギスカンを食べに行ったは。
まあ、いずれにせよ久しぶり。
チネチッタの近くというが……うん、さすがにチネチッタの道のりは覚えていた。
あった、あった。通り向かいからでも分かる目立つ店。
中はわりと綺麗で新しい作り。
去年の12月に出来たとか。
そして、何よりも驚いたのが、
メニューに宮崎牛と山形牛があるじゃないか!
どちらも200g3800円。
安くはないが、どうせ来たならピンのメニューだ。
え~い、頼んじゃえ!
まさか、ここで山形牛が頼めるとは……。
ちなみに、200g1400円の厳選牛はオージービーフ。やっぱり頼むなら山形牛!
しばらくして、山形牛サーロインステーキが配膳。
わりと薄切りのためか大きく見える。
一口。
うん、紛れなき山形牛!
流石!
半分ぐらいは何もつけずに味わう。
柔らかく、全体が旨味のような肉。うん、山形牛だよ!
半分はわさびや塩・胡椒をつけて味わう。
あと、付け合わせのマッシュポテトが意外にも美味い。
これぞ一流の味、山形牛!
店のマスターにステーキを誉めつつ、濃厚な黒毛和牛トークを語らう。
凄い店が川崎にあったものだ。
これはまた行きたいなー!
総合:★★★★★
素材:★★★★★
グリル:★★★★★
付け合わせ:★★★★
メニューの豊富さ:★★★★
リーズナブル:★★★
【ステーキ漂流記season2】
32軒目(渋谷)「USHIGORO Bambina」ロックステーキ
ようやく調子が戻って来た。
昼、晩とステーキを食べるのがマイブーム。
恐らく、読んでいただく側としてはどんどん進むからちょっと大変かも。
夕方、渋谷のショウゲートで試写を観た後、通り向かいの前から気になっていた「USHIGORO Bambina」の表看板のメニュー表を見ると、やっぱりステーキがあるね。ということで中に入る。
3階建てで、1階がダイニングバー、2階と3階が焼肉屋形式。1階にもステーキメニューがあるので1階で。ロックステーキ100gと赤ワインを頼む。
店内はオシャレなバルといった感じだが、狭いのが難点。対面のイタリアン「bel mare」と比べると年齢層が低く、20代中心。
店員にロックステーキの肉の産地を訊く。
秋田県産。
おお、これで北海道と東北6県は制した! あ、米沢牛があるが、ま、着々と47都道府県の牛の制覇に向かっている。今のところ、29の道府県の牛を食べている。
しばらくして、ステーキ配膳。
おっ、おっしゃれー。
ね、鉄板プレートじゃないでしょ。
これは期待が持てる。
ということで、一口。
ん。……。
二口。
お、脂が少し乗っていて美味い。
岩塩&マスタードをつけて三口目。
うん、岩塩がいい補助になり美味い。
旨味というより脂だが、多少インパクトがある。
かと思いきや別の一口は脂が薄く地味な感じ。
とまあ、一口、一口の度に感じが若干違うので、肉遊びとしては楽しめた。
強烈ではないが、楽しめはした。
ワイン込みで2000円ちょいならお手軽でいいんじゃないかな。
総合:★★★★
素材:★★★★
グリル:★★★
工夫:★★★
雰囲気:★★★★
リーズナブル:★★★★