クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

こんな時のエレベータ

2022年11月18日 13時09分06秒 | 日記
1 2 3 5 6 7 6 4 3 1

はて、何の数字でしょう。
と言われても、分かりませんよね。

これは、今日、図書館のある6階のフロアーから1階に降りようとした時に、1階にいたエレベータが上に上がって下に降りるまでに停まった階数。
6階の私は、1階にいるエレベータを待つか、それとも階段を降りるか?
どちらをとっても、大して変わらないとたかをくくったのが敗因でした。

エレーベータで1階に降りる楽な道を選択した私。
じりじり待ちますが、エレベータはまずは1階からなかなか上がってきません。
やっと動いたと思ったら、2階、3階、5階に停まり、やっと6階に到着。中から一人降りて、空っぽになったエレベータ。でもエレベータは、最上階の7階を目指します。
7階から誰か降りてくるのかなと思ったら、そんなことはなく、6~7~6階とエレベータは乗客無しで運転。
よって扉が閉まるまでの時間の長いこと。

やっとのことで、6階に降りてきたエレベータに乗車し、2つの階で停まった後、目的の1階へ。
駐車料金が必要になるまで、あと1分しかありません。
走りました。ちょこちょこと。
車にたどりついて、発車しようとすると、右から1台。見やってから発車、出口ゲートはジャストの時間、やれやれ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幽霊の指が長い秘密

2022年11月15日 18時17分51秒 | 美術展
今日は、4回目の鑑賞です。三岸節子記念美術館の特別展「河鍋暁翠展-父・暁斎から娘へ、受け継がれた伝統-」です。

今日も気になったのは、河鍋暁翠さんの『幽霊図』。何回観ても、新しい発見があります。今日の発見は(そんな、大げさなもんでもありませんが)、幽霊の指。
「うらめしぃ~やぁ」と体の前に横に伸ばした右腕の先の右手の指。第3関節(指の付け根の関節)と手のひらの間にも、まだ指があるのです。
思わず自分の右手を広げてみました。私の指の第3関節は、手のひらと指の境い目にありますが、幽霊さんの指は第3関節の下にも指が続き、第4関節まであって、一層長く見えます。
更には、関節間の指の傾斜が絶妙であり、いかにも怖いというか、なまめかしいというか、人の心にふっと風を吹き込む角度を構成しています。もう一つ言うと、指の輪郭線は、すっきりと伸びています。
隣の暁斎さんの幽霊の指の輪郭線が、ぎざぎざと続いているのと対照的です。

幽霊さん以外では、暁翠さんの『不動明王図』。大正12年の作だそうですが、口の両側の牙は、左側が上を向き、右側は、小さな牙が下を向いて描かれています。これは、円空さんが彫った不動明王の多くの牙とは、左右で上下が逆になっています。
先だってブログに書いた円珍さんの黄不動(9世紀)は左右とも牙は上を向いているので、様々なバリエーヨンがあり、仏教的にはどういう意味を持っているのか、調べてみると面白そうです。

暁斎さん、暁翠さん親子で仕上げた『十二ヵ月年中行事之図』は、見どころがいっぱいあります。特に目につくのは、鐘馗さまに乗って(履物を履いたままか?)藤棚の藤の枝を手折ろうとしている娘さんです。鐘馗さまは腹ばいになって、それでも娘さんが乗っているお尻のあたりは精一杯上に持ち上げて、娘さんの要求を叶えようとしている姿は微笑ましい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

川田きし江さんの「地球スケッチ紀行」原画展

2022年11月14日 19時02分30秒 | 美術展
昨日行った2つ目の美術展は、名古屋市天白区の荒木集成館で開催中の川田きし江さんの「地球スケッチ紀行」原画展。
中日新聞県内版の記事で知り、県芸大の次にリニア、地下鉄、市バスを乗り継いで観に行きました。

会場に入ると、川田さんが直々に原画に描かれた光景、風景について、また現地で購入された土産品について、説明をしてくれます。
川田さんは、世界のあちこちへ旅されていますが、少数民族を訪ねる旅も多いとのこと。

お話で一番面白かったのは、ベネズエラのヤノマミ族を訪ねた時のこと。
ベネズエラ政府のビザ発行の条件として、『文化を持ち込んではいけない。逆に、文化を持ち帰ってもいけない』だったとのこと。
よって文化の一環である自分たちの糞尿も、現地で処分することなく、持ち帰ったとのことです。

人を運ぶのと食料などを運ぶ2艘のモーターボートで現地に向かったそうですが、たまたま選挙の日で有権者が投票会場に行くのにボートを貸してくれと要請され、貸してあげたそうです。川を下る行きはよいのですが、帰りは急流で手漕ぎのボートでは帰ってくるのに難儀なのが理由とか。
そんなやりとりを、現地人のヤノマミ族の人びとは、ヤノマミ語を使って話します。川田さん側にはヤマノミ語を話せる人はいないのですが、他の旅行グループの通訳が、感覚だけは分かるということで、その通訳を介して英語で説明を受けたそうです。
思わず川田さんに「英語が、話せるんですか?」と訊けば、『それなりに』との回答が帰ってきました。私よりご年配もお見受けしましたが、さすがですね。

コロナ禍が収まれば、まだまだ旅を続けたいという川田さん。今後の活動が楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛知県立芸術大学で、法隆寺金堂壁画の模写に囲まれて

2022年11月13日 18時40分40秒 | 美術展
昨日は、長久手市、名古屋市の3ヶ所の美術展、写真展を鑑賞。歩いた歩数は11,943歩で、さすがに疲れました。

まずは、愛知県立芸術大学の『2022年 法隆寺金堂壁画模写 秋季展 神と仏と色』を観に、藤が丘からリニモに乗って芸大通で降り、徒歩10分。

壁面にずらりと架けられた法隆寺金堂壁画の模写を、繰り返し繰り返し観ました。一日中、部屋中央の長椅子に座っていたい気分です。
気づいた事柄を、次に掲げます。ついつい、円空仏と比べてしまいます。
①観音菩薩の化仏の阿弥陀如来は、坐像
※円空が彫った十一面観音の化仏は、阿弥陀如来立像
(坐像もあるかもしれませんが、私の知っている範囲では)
②阿弥陀如来は、定印でなく中品印
③日本で最も古い十一面観音菩薩は、頭上に8面、両耳横にも2面
④薬師如来の脇侍が左右2尊ずつ、計4尊
※日光、月光菩薩と、残りの2尊は?

隣の部屋にも、壁面に模写がいっぱい展示してあります。
⑤円珍黄不動の牙は、左右とも上向き
※円空の不動明王は、左が下向きで、右の牙は上向き。但し、中観音堂の不動明王は、左が上で右は下。
(円珍は第5代天台座主で、天台宗寺門派の開祖。円空も仏画の黄不動を観ているのではないでしょうか。この牙の向きも、私の知っている範囲のことですが)
⑥龍の爪は、3本
⑦龍の大きさはおよそ6尺(人間の身長より、一回り長い)
※円空の雨乞いの記録(元禄5年、高賀)にある龍は3尺

講義棟の入口壁面に大きく掲示してある『直指天』。
なんていう意味だろうと、案内係の方にお尋ねしたら『自分の奥底の心をただひたすら見つめ、本性を見極めること』と教えてくれました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日も、河鍋暁翠さんの幽霊に首ったけ

2022年11月09日 20時15分32秒 | 美術展
今日も、河鍋暁翠さんの『幽霊図』に首ったけ。いやぁ、何回観てもいいものです。そのお顔に、目に、頬に、そして髪の毛1本1本に惹かれます。

隣に並ぶ暁斎さんの幽霊と比べてみると、『うらめしやぁ~~~』と、胸の前に横に出した右手の表情が違います。
暁斎さんの幽霊は、隙間風がっすぅ~っと吹くような、透明なちょっと湿った怖さを持ってます。
一方の暁翠さんの幽霊は、どことなく色っぽい。

山なりになった手首の角度が、暁斎さんは100度ですが、暁翠さんは120度くらいとなっていて浮揚感があるせいなのかな??

三岸節子記念美術館の特別展「河鍋暁翠展-父・暁斎から娘へ、受け継がれた伝統-」は、12月4日までやってるから、また観に行こうっと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする