クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

「観光旅行の始まりー行く人・来る人ー」の展示説明会を聴いてきました

2022年10月30日 15時26分51秒 | 日記
尾西歴民俗資料館で開催中の秋季特別展「観光旅行の始まりー行く人・来る人ー」。
今日は、特別展にちなんだ展示説明会が、学芸員の宮川充史さんにより行われました。参加者は、19名です。

旅をして、見て楽しむ観光は、江戸時代から盛んになったとのこと。観光が盛んになる条件として、①平和であること②経済力があること③文化力(具体的には識字率)があることの3つが必要だと宮川さんは言います。

以下、お話しの中で、もっともだと思ったこと、印象に残ったことを書き出します。

江戸時代以前の旅行として、鎌倉時代には京都、鎌倉の二大都市の行き来が盛んとなったが、十六夜日記の紀行文に代表される公用での旅がもっぱらであった。

江戸時代には、各地で名所図会の類がたくさん作られ、絵を見ることによって人々の観光意欲が高まった。モノトーンで印刷された景色は、人々の想像力をかきたてただろう。
現在では、宣伝媒体としての風景写真はデジタル技術で最高のできばえとなっており、現地に着いてこんなはずではなかったと思うことが多くなっているが、当時の人びとはそのようながっかりすることは少なかっただろう。

青春18きっぷは、無くならないであろう。なぜなら旅の楽しみはゆっくりと移動することであり、今後も一定の需要が見込めるから。

旅は目的地が大事でなく、途中の道程が楽しいものである。

江戸時代の旅は、一度出かけると、いろんな所を巡回して回ることが多かった。例えば、この地方を出て、最遠越後で5、6ヶ所を1ヶ月半かけて。

地元の人の江戸時代の旅日記には、絵が描かれていて、知見を多く得られる。多くの旅日記は、支出事項が書き留めてあるだけ。

昭和に入っての高等小学校生の修学旅行日記を読むと、どのような意識で旅をしたかが分かり興味深い。

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