面構(つらがまえ) 片岡球子展 in そごう美術館

1966年から2004年までの38年間で面構シリーズ44作品を制作しています。
浮世絵師が多いのは、江戸時代の贅沢禁止令に対する反抗心、19世紀フランス美術界へ影響を与えたことからのオマージュからです。

1930年当時、「ゲテモノ」と批難を受けたそうですが、小林古径が「今のあなたの絵はゲテモノに違いないが、ゲテモノと本物は紙一重の差だ… あなたの絵を絶対に変えてはいけない…」と励まされ、自信がついたそうです。それが近代日本画に多大なる影響を与えることになります。

保守的な日本画界でこの革命&持続は、相当な意思と反骨精神を持ち続ける忍耐力、上村松園と同様、女性だから成しえることなんだなぁ、と感じます。