パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

中世からルネッサンスの写本 祈りと絵 at 国立西洋美術館

2020年07月08日 | アート・文化
「ロンドン・ナショナルギャラリー展」と同時に行われている小展示会です。
印刷技術がなかった中世のヨーロッパにおいては、手写本は貴重なものでした。
単に文字を写しただけではなく、挿絵が描かれ、ページの余白には様々な模様で装飾されています。絵画作品と比べても見劣りがしない仕上がりとなっています。

中毒学を専門する学者/医師として知られる内藤裕史氏はこのコレクションを寄贈しました。
今回は、前回に引き続きの展示となります。前回は13世紀以降のゴシック写本でしたが、今回は15~16世紀の西ヨーロッパで制作された作品が中心です。特に時祷書が中心になっています。
時祷書とは、一般の信者が日々の定められた時間に朗読する、聖書の抜粋や祈祷文などを収めた書物です。

多くが文字ばかりの展示で、当然読めないし、つまらなくなってしまうところを、ピンポイントで挿絵が展示されているので、何とか鑑賞を続けることが出来ました。
正に中世ヨーロッパ的な絵画で、カラフルかつ描き手の気合の入った絵だなあ、と思います。
良いんですよ、絵しか鑑賞しない私は俗物的な人間でも。キリスト教信者でもないし。
コメント
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