パールライスのつれづれなるままに

日常のちょっと気になった事を気ままに書くブログ
最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

誕生150年記念 横山大観 at 山種美術館

2018年01月30日 | アート・文化
誰でも知っている近代日本画の大家。
明治以降、洋画の普及の中、日本画をどうしたら良いのか?近代の日本画家は試行錯誤を繰り返します。
その先端にいた代表的な画家だと思います。
色々試しますが、昭和に入りスタイルを確立。


富士山の絵が有名です。2,000枚以上描いたとか。
「富士山を描くと言うのは、己の心情を描く事」なるほど。


「風景画は、心に浮かんだ情景を描く。至らない部分は、実際の写生した部分から補う。」ゴーギャンに近い描き方だなァと。


美術館通いを始めて10年経ちますが、その間、横山大観の個展は今回初めてではないかな?
何でやらなかったんだろうと。

この人、総合プロデューサーとしての才能かな?と思います。
画力だけ見れば、同期の下村観山、菱田春草の方が優れていると思う。
特に大観が描く人物画が下手。これが巨匠の描く人物画?と驚く。
その代わり、大衆にも分かりりやすい画だったりする。
朦朧体(輪郭線のない書き方)でモヤっと描くと、可愛らしく見えるかな?
「可愛い」と言うのは、日本人にとって、キーワードなんだね。


ちなみに朦朧体とは、「大気をどうやって描くか?」から来ています。
日本美術院の再興や美術業界での活躍、そう言うものを含めて大家であったのではないかと。
で、画力で魅せる個展が開かれなかったのかな?と。


山種美術館の創設者、山崎種二とは深く懇意にしていたそうで、相当量のコレクションがあるようです。
山種美術館にしては珍しく、大観の作品で占められている展示会です。
普通は、他の作家と半々ぐらいの量で展示しています。

この屏風のみ、撮影可です。
コメント
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