さて、念願のアサギマダラを見た後のことは、何も考えておらず。
とりあえず、秋の渡来地と、島の東部にある『拍子水温泉』でもチェックするか・・・と、島の中央を東西に走る県道まで戻ります。
この、姫島。
離島の割には平地が多く、島を一周しても、ほとんど坂道がありませんでした。
また、道路もよく整備されていて、自転車で移動するには、本当に都合がいい地形。
繰り返しますが、ほとんど坂がなかったんです。
ここ以外は・・・・(>_<)
自転車に乗るのが数年ぶりで、体力が衰えたおっさんには、しょっぱなから大変な試練でございましたよ。
この時点では、たいして下調べをして来なかったのもあって、島全体の道路網も頭に入っておらず。
また帰りにこの坂を登るのか・・・と思うと、途中で引き返そうかと思いました。(←根性無し)
ま、結果的には、島の南部の海岸沿いに、平坦な道があって、そっちを使って戻れたんですけどね。
途中、自転車を降りて押して歩いたりしながら、なんとか坂を登りきった先、トンネルの手前に、アサギマダラの秋の渡来地がありました。
こりゃ、秋に見に来ようと思ったら、大変だナ。
トンネルから先は、一転、快適な下り坂。
すぐに、右手に見えてきたのが、『姫島七不思議』のひとつ、『逆柳』でした。
これ、柳の木なの?
と、思いましたが、私たちが柳としてイメージする木は、しだれ柳といって、柳の種類の中のひとつでしかなく、本当は350種類もあるんだそうな。
『逆柳』・・・・「お姫様が、使った柳の楊枝を土中に逆さまに挿したところ、芽を出したといういわれから、逆さ柳といわれています。」とのこと。(観光パンフレットから丸写し)
ここでいう「お姫様」というのは、『姫島』の名前の由来になっている『比売語曽の神』をさします。
これについての説明は、もう少し後にしますね。
どうせ島内を巡るなら、『七不思議』は全部見てきちゃろう・・・と、新たな目標を手に入れて、次に向かうことに。
海岸線まで下りてきたところにある、小さな建物が『姫島村健康管理センター』。
ここの裏にも、『七不思議』のひとつ、『拍子水』があります。
『拍子水』・・・・「お姫さまが、おはぐろをつけた後、口をゆすごうとしたところが水がなく、手拍子を打ち祈ったところ、水が湧き出たといういわれから、拍子水といいます。」(観光パンフより)
「拍子水」といっても、湧き出しているのはただの水ではなく、炭酸水素塩冷鉱泉。
湧きだし口を見るだけで、大量の炭酸を含んでいるのがわかりますな。
池の水や石組みが赤く染まっているのは、鉄などの金属イオンの成分が多いせいでしょう。
この『拍子水』を利用した『拍子水温泉』に、表にある『健康管理センター』で入ることができます。
それにしても、『七不思議』の説明に書いてあった、おはぐろをつけた「後」という部分が気になるな。
どこか飛ばしてきたような?
200mほど戻ってみたら、ありました。
っていうか、看板が完全に隠れてるから、これじゃ、気づかんよぉ。
『かねつけ石』・・・・「お姫様が、おはぐろをつける時、石の上に猪口と筆を置いたところ、その跡ができたといわれています。」(観光パンフより)
話の順番的に、こっちが先だな(^^)
平らな石の表面に、薄~く、丸いのと棒状の跡が見えるが・・・言われないと、わからんなぁ。(^^;)
再び『拍子水』のところに戻って、すぐ横にあるのが『比売語曽社』。
ここまで散々出てきた、お姫様こと「比売語曽の神」を祀ってある神社です。
拝殿の中に書いてあった説明では、「頑張っている女性を応援する神様です」・・・だそうですぞ。
女性は、何はともあれ、拝んでおいたほうがいいでしょうな。
ここで再度、このお姫様についての説明。
「日本書紀によると、垂仁天皇の御代、意富加羅国(今の韓国南部)の王子、都怒我阿羅斯等が白い石から生まれたお姫様と結婚しようとしましたが、お姫様はそれを逃れ、海を渡って島に上陸し、比売語曽の神となりました。」とのこと。
( ‥) ン?
ってことは、逃げてきたお姫様は未婚なわけで、上で散々出てきた、「お歯黒」をつけるのはおかしいのでは?
神社には木造の本殿もありましたが、その裏手にひっそりとあった、こちらが、本当のご本尊じゃないのかな?
やたら話が長くなるので、ここまでで一旦区切り、『七不思議』も含めて、次に続きます・・・・・。
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