「桂ヶ谷貯水池」は、旧小郡町が大正時代(大正12年竣工)に建設した、上水道の取水施設です。
近代文化遺産としても注目されており、検索すると何人かの方が写真を載せておられます。
どうしても現物を見たくなって、小郡まで行ってきました。
小郡から美東方面に、県道28号線を進み、上を「宇部山口道路」が通る、そのすぐ先。
左側の四十八瀬川を渡る橋があるので、左折して入っていく道が、林道市原線です。
100mほどで道はY字に分かれますが、左に入るとすぐに、これも旧水道施設の一つ、コンクリートでできた小さな小屋、旧板ヶ谷接合井建屋があります。(写真撮ってないです・・・すみません)
この建物の反対側に、山に入っていく小路があり、ここから歩くこと5分で旧貯水池の横側へ。
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水が枯れた貯水池の向こうに、目指す堰堤が見えますね。
踏み跡をたどって池を回り込めば、到着です。
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手前側が貯水池。中央に立っているのが取水塔でしょう。
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こちらは堰堤の表側。
雑木や雑草が茂っていますが、足元の洪水吐などの構造物は、しっかり残っています。
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堰堤の上の手すり部分と取水塔の上部は、赤レンガを組んで造られています。
これが、とてもいい雰囲気を出しているなぁ。
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取水塔の内部は、鉄格子をして入れないようにしてありました。
まるで監獄のよう・・・。
天井部分がありませんが、これは崩壊してしまったのかな?
手すり部分も一部が欠けていますから、すがったりすると危険だと思いますよ。
立ち入り禁止の札も出ていますし、事故など起こすと関係者の方に迷惑がかかります。
なによりご自身の体が大切。
行かれる方は、くれぐれも注意してくださいね。
さて、先ほどのY字路に戻って、今度は右側の林道を1kmほど進みます。
左手に小さな橋がありますので、付近に車を置いて、歩いて橋を渡って、その先へ。
(800m地点にも小さな橋があって、人の踏み跡があるので注意。軽トラなら通れそうなぐらいの道幅があるほうが正解です。)
歩くこと200mほどで・・・・
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突然、目の前にダムの堰堤が現れます。
こちらも、小郡町の旧上水道施設として造られた「旧羽根越貯水池」。
少し戻って右手に、堰堤の上へ至る道・・・というより踏み跡があります。
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先ほどの「桂ヶ谷貯水池」よりも後、昭和3年に造られました。
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取水塔や欄干のデザインはかなりシンプル。
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塔の上にあるマークは、水道局のマークでしょうかね?
ネット上で見た写真では、貯水池に水が張ってありましたが、見に行ったときは完全に水が抜いてありました。
施設が老朽化していますし、もう水を溜めることもないのかもしれません・・・・。