いよいよ、本命の「モノ」を探しに、四十番札所『一の滝寺』のほうへ参ります。
『筑前山手駅』のところから曲がり、渓流沿いの細い道を1kmほど行ったところにあるのが、『一の滝寺』。
急斜面に、無理矢理、建物を造っているので、コンクリートのぶっとい基礎が目立ちます。
よくもまぁ、こんな土地に、これだけのものを建てたもんだ。
お寺の名前にもなっている『一の滝』は、想像していたよりずっと立派なものでした。
谷底からの落差は25mぐらいあるんじゃないかな?
滝壷にある鉄ばしごは、滝行をするために、一つ上の段に登るためでしょうね。
狭い場所をフルに使って、様々な石仏が並んでいます。
特に、不動明王さまの数といったら・・・・。
それにしても、ここまで3ヶ所の霊場を見てきましたが、どこに行っても、あきれるほど沢山の石仏や石像が並んでおりました。
この地の石屋さん、さぞかし儲かっているんだろうなぁ。
こちらは、馬頭観音さま。
要所に金のペイントがほどこされていると、なんか高級感がありますな。
さて、ここから先が、本題・・・・・だったはずなのです・・・・が
結論から申し上げますと、目的のモノに会えなかったので、まずは元ネタとなった
をご覧ください。
ページの一番下にある、青い顔をした『彼』が、「ここ1年ぐらい気になっていたモノ」だったのです。
その独特なフォルム、悪魔をも思わせる表情、たまんないっす。
ところが・・・・。
国道から『一の滝寺』へ至る道のどこかに、『彼』がいる『明王院』があるはずなのですが、探しても探しても見つからない・・・。
まさか、近所の方に「ここらに、青いチンコがあるはずなんですけど、知りませんかぁ」なんて聞くことも、できないじゃありませんか。
途方に暮れつつも、ようやく、近くの公民館に住居表示案内板があるのを発見します。
場所を確認して戻ってみると・・・・
どうやら、ここだった・・・・みたいです・・・・(>_<)
実は、このあたり、2009年の豪雨で土石流が発生し、『一の滝寺』も含めて、大変な災害をうけられたのだそうです。
それから4年経った今でも、道の脇に、土砂やがれきが山積みになっている場所が、いくつもありました。
おそらくは、『明王院』さんの被害も、相当なものだったのでしょう。
ここにあった石仏さん達が、流されてしまったのか、それとも集団移転されたのかはわかりません。
もしかしたら、土砂の下に埋もれたままになっているのかもしれません。
何年後か、あるいは何十年後か、はたまた何百年後か・・・・・。
土砂の中から発掘される『彼』。
掘り起こした人は、あまりに奇抜なその姿を見て、腰を抜かすであろうな。
そう考えると、地中に埋まっていると想像するほうが、ロマンがあり・・・
いやいや、何を言っているんだ。ワタシは。
と、とにかく・・・んと・・・
『彼』の行く末に幸あれっ!
災難というか天罰なのかわかりませんが 是非 もう一度立派にそそり立つ姿を見たいものです。(その割に表情が情けないような・・・)
移転している可能性もあると思い、帰ってからネットで検索をかけたものの、調べがつきませんでした。
そもそも、篠栗には他に二つも『明王院』という霊場があるんですよねぇ。
どこかで元気にやってくれていれば、いいんですが。