
「talking」
こころ惹かれる木には
勝手に名前をつける。
「talkの木」
彼らはいつみても寄り添っておしゃべりしている。
長年の友人、若しくは友人のような伴侶。
夏は葉を触れ合わせ
冬は労り合うように寄り添う。
いつしか片方の木に少し元気がなくなり葉が茂らなくなっていったことに気づいていたのだが…。
ある日忽然と姿を消した。

近づいてみると
あっさり伐採されていた。
生きとし生けるもの。。。
生きとし生けるもの。。。
いつかお別れがくる。


彼は今、独り佇む。
今でも彼女に語りかけるように
優しく腕を伸ばしながら。