【忘れたはずなのに】 はたくしには夜は来ません 眠れないから あなたへのと 想いが焦がれるなら 悲しみが 堪へを憶へなさいとの 日々 今日 あなたが待ってゝくれました 言い出せない自分が 惨めで嫌いで情けなくて 逃げたかった 恋から
はたくしには 昼も無いのです
照らしてくれる 叶いそうな希望もないから
はたくしには はたくしは何も与えません
想いの飢餓の苦しみが なにも叶はなければ
飢えてばかりで なにも考えられないからと
救いになるからと
はたくしの心には ただあなたのことがあるだけです
視つめれば 逸らしてしまうあなたの視線
だからあなたの心のすべてをと
そぉう想へば胸が震えます
はたくしの 恋に怯える胸の奥には
あなたへの尽きせぬ想いで溢れているから
そして意地が はたくしを醒めさせ 激しく血を騒がせます
はたくしの命も燃えて逝くでしょう
それがすべてなんです それです
はたくしの恋
苦しみが 想い悩ましげに 沸々と
胸が張り裂けます 願いが儚く崩れます
堕ちました 焦がれる 恋
今朝 あなたが頷くような挨拶
はたくしは微笑返し 息が詰まりました
胸が 鼓動が 止まりそうで苦しくて
なにかに溺れているのでしょうかな 感覚
走って逃げるので精一杯
昨日 電話で友人が笑います
「あなたって どうかしてるはぁ・・・・ 」
笑いながら 恋してるんだからぁ かなぁ
ねぇ そぅでしょぉぅ って笑って言います
偶然みたいにして 並んで歩いてくれました
陽だまりの道々 はたしの丸めた背中は暖かゝった
偶然 あなたの手と触れ合えば わざと大袈裟に離れたけど
はたくしの腕は あなたを求めて組みたがっていました
はたくしの手は 指を絡ませたくて 掴んで欲しくって
心 もどかしかった
他にも 色々想いっぱなし
意気地なく想うだけの 恋
明日は 明日はね きっとね
夕べ枕が 妄想紡いで囁きかけてきました
眠れないなら 手紙を書いたらと
想いを手渡し背を向け 黙っていたらあなたの溜め息
微か聴こえ 自然と涙が溢れてきました
恋が どんなものかと覚らされた あれから四年
あの時の人とは違う 別の方との暮らし
毎日が 楽しくて仕方がありません
なんであんなにって はたくしの一方的な想いに
あんなに一生懸命になれたのかな って
今ではあれは はたくしの初恋だったから
懐かしい想いでに為ってしまいました
友人が電話で教えてくれました
「あなたのあの人ね 離婚したんですって」
「・・・・・そぅ」
「なに? どうかした」
「ぅうん どぉもしないよぅ」
「・・・・・じゃぁ 」
胸がなんだか 思いもよらずに熱くなっていました。
初恋の終わりでした