横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

FOSS4G PDXについて

2014年09月11日 08時56分06秒 | OSGeo/FOSS4G
 「もし、この世の中がどう変わっていくかがわかったら、どんなに素晴らしいことだろう」と子どもの頃漠然と思っていたのだが、私にはただ一つ「この世界」、つまりGeoSpatialの世界がどうなっていくか、以前から不思議と手に取るようにわかる。

 もちろん、座してネットを検索していてわかるのではなくて、実際に自分が動いてみて、その結果わかるのだ。新しい潮流が、まだほんの兆しでしかない時に、それが大きな流れとなっていく数年前に、そのトレンドが手に取るようにわかる。その昔、電子地図ソフトに全精力を注いだのも、「GIS」の世界に身を転じたのも、「オープンソース」を仕掛けたのも、そして今、私の会社で手がけていることも、いずれも「そうなると手に取るように見えた」からだ。

 残念ながら、人生は一回しかない。そして、複数のことを同時に手がけることはなかなか難しい。今私が仕事で注力していること以外にも、「この世界」がどうなるかが、いくつか見えている。きっと私以外の世界の誰かが手がけるだろうとしか言えない。

 今、FOSS4G PDXに来ている。
FOSS4G PDX

 このカンファレンスは、オープンソースによる地理空間情報技術を取り扱うグローバルカンファレンスで、OSGeo財団が主催して年に1度開催される。昨年はイギリスのノッティンガムで、今年の会場はオレゴン州のポートランド(PDX)である。ここの参加者は、多分最新の技術情報を入手することが主目的だろう。以前から私は言っているが、地理空間情報分野はカラフルなロングテールであり、実に多数のニッチ分野から構成される。そのため、このカンファレンスも、個別のソフトウェアツールとその活用に関する発表でおおむね構成されている。毎年続けて参加していると、人気になる分野が変わっていくのがわかる。一つ一つ(波の高い低いは)のトレンドも見えるが、全体的な傾向(潮の流れ)も見えてくる。

 毎回「今年も来て良かった」と思う。私は技術者ではないが、経営者としても「参加する価値のあるカンファレンス」である。

 残念ながら、今年のカンファレンスは日本からの参加者が3人と、とても少ない。うち一人は「浪速のドイツ人」(^^;)ことダニエルさん。残る一人は私の知らない人のようだ。そこで、参加できなかった人のためにも、私が気がついたことのいくつかを、このブログで簡単に報告したいと思う。