里親制度や養子制度が定着しているアメリカ、、、
子供に恵まれない 義理妹夫婦は
5人の子供達をアダプトし 育てている。
その中の一人 、、、、、J君、、、
彼が 義理妹夫婦の養子となったのは、、5歳の年、、、
そのJ君が
今年の春 高校を卒業した。
彼がまだ 小学生だったある夏の日、
たまたま私は
彼と車の中で二人になる事があった。
その時 彼が
実親のことを想うと
複雑な気持ちになる事を話しはじめ
”言葉でうまく表現できない、、んだ。
自分でも 何なのか 分からないんだ”
と
涙ぐんで 言う。
突然 予期もしない話をされ
戸惑った私は、、
”あなたのお父さんと 昔 一緒に働いていたけど
彼の料理は どこのレストランのものより美味しくて
彼はとっても素晴らしい シェフだったのよ。”
と 話し
彼と 母親違いの
兄弟姉妹の写真を送る事を約束した。
それ以後 J君と
かしこまって話す機会はなかったが
年を重ねるごとに
立派に成長していく 彼を
家族の集まり がある度に感じ
不安定だった少年J君の
その後の成長を喜ぶと同時に
あの夏の日の記憶も 薄れていった。
そのJ君が この夏
シェフになる為 進学する と
知った時は
喜びと驚きで 感動し
薄くなっていたあの夏の日が
急に 目の前に広がった事だ。
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