だいせんじがけだらなよさ

私が好きなマンガの一つに
「バーテンダー」というものがあります。

その本によると、
バーテンダーというのは
「優しいとまり木」という意味なのだそうです。


重く閉ざされた空間では
癒しを求めてお酒を飲む。


先日その最終巻を購入し、
ついにこのマンガとの付き合いも終わりました。

そして最終話に出てくる言葉がタイトルになります。


「だいせんじがけだらなさよ」
は反対から読みまして・・・

「さよならだけが人生だ」
という事になります。

内容についてはどうぞ購入なさって読んでみて下さい。
お酒が飲めない方でもきっと興味深く読めると思います。



さようなら。

英語では「good　bye」あるいは「see　you」
中国語では「再見」


別れ際に呟いてそれぞれの方向にむけて歩いていく。

すぐにまた会えるとわかっているから
普段は何気なくささやくのですが、

それが人生だと言われるとついつい深読みして考えてしまいます。


とまれ。

日本語のさようならの語源は「左様ならば」と言われています。

それならば。と言って席を立つような
そんなそっけなささえ感じる語感なのですが、

逆に考えるとそのそっけなさが
日本語特有の「省略された意味」を感じずにはいられません。


「それなら今日はこの辺で。明日もどうせ会うんだからさ」
なんていう連続性というか繰り返しの親しみが込められていたり

「それならそろそろ行くね。くどいから言わないけど気をつけてね」
なんていう言わないでもわかってる普段の言葉が隠されていたりすると思うのです。


see　you　again！
と口に出して「また会おうね」という文化もあれば、

さようならと
パッと見そっけない挨拶をする文化もあるわけです。


いろんな意味を後に残し、
背を向けて歩き出すその後姿が

本当に語るものはなんなのか。

それが時々わからなくなる事もあるでしょう。

わからないから面白い。
そういえるほど達観してはおりませんが、

ただ、そこらへんが人生の機微である事もたしかなんでしょうね～。


人の気持ちを考える。
人の心を思い浮かべる。

それこそが信頼を築くための
欠かす事のできない努力なのだと思います。


それでは。
↑
ここにはそれではまた明日今度
という意味が込められているわけですｗ




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