きょうも大気の状態が不安定で、
京都、宇治付近で約110㍉という記録的短時間大雨を観測しました。
そのほか、現在は新潟県内でも非常に激しい雨が降っています。
この2箇所での雨は、原因が違います。
京都は、上空の寒気が原因ですので、1時間程度は猛烈な雨で、俗にいう、ゲリラ豪雨でした。
もちろん、これは危険な雨ですが、それ以上に危険なのが新潟県です。
新潟の大雨は、停滞する前線が原因ですので、1時間で止むような雨ではありません。
前線が同じ位置に留まっているため、数時間から半日程度、激しい雨が続く恐れがあります。
そのぶん、総雨量が非常に多くなります。
2004年7月に新潟や福島と中心とした「平成16年新潟・福島豪雨」という気象災害がありましたが、
きょうの気圧配置(天気図)はその時によく似ています。
南から太平洋高気圧、北からオホーツク高気圧がそれぞれ張り出し、
その間に前線が停滞している形です。
これから明日朝にかけて、新潟県は大きな河川が氾濫したり、
大規模な土砂災害が発生するような甚大な被害をもたらすような大雨のおそれがあります。
早めに避難していただくなど、最大限の警戒をお願いします。