以下の写真は花粉症の原因となる植物です。一体なんでしょうか?
(提供:気象業務支援センター 登内道彦氏)
と、いう質問をすると、「スギでしょ」と答える方もいらっしゃるかもしれません。
じつは「ヒノキ」です。
私も植物の知識に疎く、天気予報の仕事をするまでは、
スギとヒノキの区別さえできませんでしたので、
わからなくても、仕方がないと思います。
こちらがスギの花芽。
(提供:気象業務支援センター 登内道彦氏)
この写真を見せられれば、「こっちだ、こっちだ。見たことあるよ」
と答える方が多いかもしれません。
東京都奥多摩で撮影された写真ですが、花芽がたくさんついていますね。
気温が高くなり、花粉が飛ぶことを想像すると怖いくらいかもしれません。
どちらも同じ仲間の針葉樹ですが、
花芽や葉の形などをよくみると、ぜんぜん違うのがわかりますね。
花粉を顕微鏡で見た時にも違いがあります。
詳細は
「スギ花粉とヒノキ花粉の見分け方」をご覧下さい。
さて、環境省では花粉の予測をしていますが、対象はスギだけではありません。
スギ・ヒノキを合わせた花粉の総飛散量を予測しています。
今年(平成21年)は、例年並みか例年よりやや早く、
飛びはじめが遅かった昨年よりは1~2週間早いと予想されていますが、
シーズンの初めに飛ぶのはスギのほうで、
スギ花粉の飛散のピークが過ぎた3月後半からヒノキの花粉が飛び始めます。
スギとヒノキの両方に反応する人もいらっしゃるようですが、、
スギあるいはヒノキに反応する人の場合、花粉の種類が入れ変わる3月ころに、
症状が軽くなる人、症状が重くなる人が現れるようです。
今年の花粉飛散量ですが、
詳細は
環境省のホームページでご覧いただければと思いますが、
昨シーズンと比較すると、西日本は2~3倍。
東日本は昨年並みですので、しっかりと対策をお願いします。