「御用金」とは、江戸幕府・藩などが財政が困窮したときにこれを補うため、農民、商人などに緊急に課した金です。
主要舞台は天保年間の越前国鯖井藩(鯖江藩を想起させる架空の藩)。
天保2年(1831年)10月。「神隠し」のために許嫁と父親を失い、身を落とした女つぼふり師、おりは(浅丘ルリ子)が鯖井の漁村・黒崎村にやってきます。彼女を待ち
受けていたのは、漁民30数名全員が一夜のうちに姿を消す事件でした。
それから3年後の天保5年(1834年)。鯖井藩士・流一学(西村晃)たちに命を狙われた江戸の浪人・脇坂孫兵衛(仲代達矢)。
刺客たちを倒したものの、この事件は義兄の鯖井藩家老・六郷帯刀(丹波哲郎)が再び「神隠し」を行なうため、その秘密を知っている孫兵衛の口塞ぎでした。
3年前の「神隠し」の真相は、六郷帯刀らによる村人虐殺。佐渡島からの御用金の横領を知る漁民全員を皆殺しにしたのです。孫兵衛は、この時の村人虐殺を許せません。
孫兵衛は、妻(司葉子)の兄であり親友の帯刀を責め、二度と「神隠し」を行なわないことを約束させます。しかし、彼はこの時、武士であることに嫌気がさし、妻と藩を捨て、浪人となります。
帯刀が再び「神隠し」を行なおうとしていることを知った孫兵衛は、これを阻止するために鯖井藩に向かいます。
孫兵衛の行動を察知した帯刀の部下・高力九内(夏八木勲)たちが孫兵衛を待ち伏せし、襲いますが・・・。
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