舞台は昭和30年代の高知県中村市(現:四万十市)。
脚本家・中島丈博の半自伝的作品です。シナリオライターになる夢をもつ信用金庫勤務の青年が、地縁・血縁のしがらみのなかで苦しみ、東京に旅立ちの日を迎えるまでが描かれます。
主人公はこの作品でデビューした江藤潤さん。21歳の竹下景子さんも出演しています。
沖楯男(江藤潤)は、地元の信用金庫に勤めながら上京してシナリオライターになるのを夢みる青年。
楯男は村の赤裸々な男女関係に汲々としています。母・ときよ(馬淵晴子)は夫(ハナ肇)の女道楽に嫌気がさし、楯男、祖父茂義(浜村純)と三人で生活しています。母の過剰な愛情に息苦しさを感じる楯男。
幼馴染で大阪のキャバレーで働いていたタマミがヒロポン中毒にかかって村に戻ってきました。これを契機に次々に事件が起こります。
楯男には涼子(竹下景子)という憧れの存在がいました。うたごえ運動に熱心だった彼女は、東京からオルグにきた男にのめりこんでいきます。涼子との縁を切りたい楯男は、東京へ向かう決心を固めますが・・・・。
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