原作は五木寛之による同名ベストセラー小説です。
主要舞台は昭和29年以降の東京、新宿、早稲田界隈。
昭和29年、北九州の筑豊から上京し早稲田大学文学部に入学した伊吹信介(田中健)の青春です。
入学した信介は石井講師の家に住みこみ。赤貧の学生生活。授業料、生活費を稼ぐためアルバイトに頼り、授業に出るのは二の次の有様。たまに出席しても居眠りばかり。
アルバイト先の娘・結城慶子(高瀬春奈)は信介と同じ早稲田の学生。信介と全く別の都会的生活を送っている彼女は、何故か彼に興味を示し、音楽会に誘ったりします。
信介は偶然、演劇部の緒方(伊東辰夫)と友達になります。緒方から学生生活の仕方、新宿二丁目の遊び方を教えられます。娼婦カオル(いしだあゆみ)は、二丁目のローザと呼ばれる細面で色の白い女。
そんななか、厳しい練習に耐えぬくハングリーな学生を探していた石井講師(高橋悦史)は、信介に目をつけます。信介がボクシングに入れ込んだのは、慶子に接近する機会をねらっていた浜崎(高山彰)となぐりあいに及び、のされたことがあったからです。
ある日突然、幼な馴染みの織江(大竹しのぶ)が北九州(若松)から上京してきます。3カ月前、信介が母の死で帰郷したおり、信介は織江と再会し、彼女はその時のことで妊娠したと言うのですが・・・。
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