シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

緒方明監督「いつか読書する日」(2005年、126分)☆☆☆

2022-02-17 20:02:42 | 日本・2010年~


一編の小説のような映画。中年男女のひとつの愛のかたち。

舞台は長崎。

幼児に父と、青春時代に母と死別した大場美奈子(田中裕子)は、50歳。20歳の頃に結婚を断念。早朝の牛乳配達と昼間のスーパーのレジ係で生計を立てています。彼女は母の友人(渡辺美佐子)と親しくつきあっていました。彼女は短編小説を書いていて、この映画作品がその内容という形式をとっています。

高校時代に美奈子と交際があった同級生の高梨槐多(岸部一徳)は、役所の児童課に勤務。彼には癌の宣告を受けた病床の妻・高梨容子(仁科亜季子)がいます。昼はヘルパーにケアを依頼していますが、夜は彼自身が介護していました。

美奈子と槐多は青春時代に思わぬ事件で仲を引き裂かれました。美奈子の母親(鈴木砂羽)と高梨の父親(杉本哲太)とが不慮の交通事故死、彼らの不倫関係が世間の知るところなったのです。事件後、美奈子と槐多は恋愛感情を封印し、別々の人生を歩みました。

美奈子は50歳になった今、積年の想いをラジオ番組に投稿します。

ある日、奈美子は高梨宅に牛乳を届けたおり、自分宛のメモを見つけます。槐多の妻・容子によるものでした。不信に思って訪れた美奈子に、容子は想いもよらないことを・・・。
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