シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

クラレンス・ブラウン監督「愛の調べ」(アメリカ、1947年、118分)☆☆☆★

2020-10-25 11:08:44 | アメリカ・1940年~
   

音楽家シューマン夫妻の物語です。キーパーソンとして他にブラームスが登場します。

ロベルト・シューマン役はポール・ヘンリード、妻のクララ・シューマン役はキャサリン・ヘップバーンです。

ストーリーは?

クララは父ヴィーク教授の弟子ロベルト・シューマンと恋仲でしたが、教授はシューマンの才能を評価せず結婚を許しません。しかし、 2人を知るリストの計らいで結婚が法廷で認められ、ライブチヒで愛の生活が始まります。

それから10年、シューマン夫妻に7人の子供が出来、幸せな生活が続きます。ところが、ある大晦日、20歳のヨハネス・ブラームスがやってきます。シューマンのもとで研鑽をつみたいというのです。

問題なのは、ブラームスがそのまま同居することとなり、すぐに彼がクララを愛するようになったことです。崇愛するクララの傍で作曲できるのを、若いブラームスは楽しみとしていました。

一方、シューマンは作曲、批評と忙しく仕事をしていましたが、作品がほとんど認められません。生活費を得るためにクララは、ケルンでピアノ独奏会に出演し大成功をおさめます。

この3人の関係はその後?
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小津安二郎監督「東京暮色」(1957年、140分)☆☆☆

2020-10-25 10:53:16 | 日本・1950年~


舞台は東京・雑司ヶ谷界隈。

評論家の沼田康雄(信欣三)の妻・孝子(原節子)が父・杉山周吉(笠智衆)のところに、子どもをつれて帰ってきます。どうやら沼田との間に諍いがあったようです。

周吉は妻に逃げられひとり暮らしです。孝子には妹・明子(有馬稲子)がいて、タイピスト学校に通っています。

明子には年下の木村憲二(田浦正巳)という恋人がいましたが、優柔不断な無責任な男で、奔放無頼な生活を謳歌しています。明子がこの男に惹かれたのは、小さい頃から母親のいない生活で寂しさがあったからです。

その明子は身体の変調に気がついていました。憲二に訴えると彼は彼女との逢瀬を避けるようになります。

明子はかつて満州に逃げた母親(山田五十鈴)が再婚し、東京で麻雀屋を営んで生計をたてていることを偶然に知ります。精神的な衝撃を受ける明子。

居酒屋で深酒に浸っていたところに、憲二があらわれ口論になります。激昂した明子が憲二に平手打ちをくらわせ、居酒屋を飛び出すと・・・。

有馬稲子は薄幸な女性を好演しています。
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