シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

小津安二郎監督「東京暮色」(1957年、140分)☆☆☆

2020-10-25 10:53:16 | 日本・1950年~


舞台は東京・雑司ヶ谷界隈。

評論家の沼田康雄(信欣三)の妻・孝子(原節子)が父・杉山周吉(笠智衆)のところに、子どもをつれて帰ってきます。どうやら沼田との間に諍いがあったようです。

周吉は妻に逃げられひとり暮らしです。孝子には妹・明子(有馬稲子)がいて、タイピスト学校に通っています。

明子には年下の木村憲二(田浦正巳)という恋人がいましたが、優柔不断な無責任な男で、奔放無頼な生活を謳歌しています。明子がこの男に惹かれたのは、小さい頃から母親のいない生活で寂しさがあったからです。

その明子は身体の変調に気がついていました。憲二に訴えると彼は彼女との逢瀬を避けるようになります。

明子はかつて満州に逃げた母親(山田五十鈴)が再婚し、東京で麻雀屋を営んで生計をたてていることを偶然に知ります。精神的な衝撃を受ける明子。

居酒屋で深酒に浸っていたところに、憲二があらわれ口論になります。激昂した明子が憲二に平手打ちをくらわせ、居酒屋を飛び出すと・・・。

有馬稲子は薄幸な女性を好演しています。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中村登監督「古都」(1963年... | トップ | クラレンス・ブラウン監督「... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本・1950年~」カテゴリの最新記事