原作は「長崎の鐘」で知られる永井隆の同名の手記で、自分の子供を残して死んでゆく無念と、自分の専門にかかわる病気で死ぬ悔恨を訴えています。
舞台は長崎。1945年8月9日、午前11時2分、長崎に原爆が投下。
7万人4千人がなくなり、建物は約36%が全焼または全半壊しました。
この作品は、カトリック信者で放射線医学担当の医局員だった永井博士(加藤剛)が自ら被爆し、妻(十朱幸代)を失いながら、被災のもとでふたりの子を強い絆をもって育てていく様子を描いています。
当時の浦上地区がセットで再現されています。
原民喜の「水ヲ下サイ」に曲をつけたオペラで原爆投下後の地獄絵図を表現したラストシーンは、ショッキングです。