シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

吉村公三郎監督「偽れる偽装」(1951年)☆☆☆★

2020-10-07 10:18:53 | 日本・1950年~


京マチ子の魅力が開花した作品です。脚本は新藤兼人。

舞台は京都。

靜乃家の君蝶(京マチ子)は、祇園界隈で凄腕をもってならす芸者だった。妹、妙子(藤田泰子)は、反対に市観光課の事務員をしている地味な娘。二人の母きくは、かつて祇園で名を成した芸者でした。

君蝶は芸者だった母への反発から、男たちから金を搾り取っていました。美術商の笠間(殿山泰司)を絞れるだけ絞ったと思えば、速神丸本舗の一番々頭の山下(菅井一郎)を篭絡し、さらに小料理屋・伊勢浜の亭主(進藤栄一郎)を虜にしていました。

妙子は祗園で有名な菊亭の一人息子の孝次と(小林桂樹)恋仲でしたが、彼の母親から身分が違うと結婚を許してもらえません。

東京から来た妙子の親友は、二人で東京へ逃げるようアドバイスしますが、孝次の態度は煮え切りません。

この後、ストーリーはドラマチックに展開します。
コメント
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