先日(といっても昨年ですが)、体調もよく、天気予報も『晴れ』という
ことで夕景・夜間・朝景連続の0泊2日の撮影旅行を決行しました。
ところが、富士山は雲の中に入ったままで写真が撮れません。
失意の中での撮影旅行も終盤にさしかかり、コンビニでみたらし団子と紅茶
(アフタヌーン・ティー赤いやつ)を仕入れ、道路脇の空き地に車を止め休憩
していると窓の外に青空に屈託もなくまっすぐ伸びたパンパースがありました。
どういうわけか気になりシャッターを押したのが上の写真です。
ふと、こんな所にも感動できる自分が何かうれしくなりました。
(感動できるのは富士山だけじゃない!!)
今回の教訓:旅は終わりまで気を抜かず、感性を高めて行動すべき!
それでは、いつも通り富士山と行きましょう。
一家に一枚あると幸せになると言われる『紅富士』に今回はクレータ付きの
満月を配置しました。以前一度紹介しましたが今回のものはデジカメの撮影です。
ISOを800まで上げRAWで撮影し、パソコンで露出補正、ホワイトバランス調整
を行ったものです。フィルムでの撮影は一発勝負ですが、デジカメでは簡単に撮影
できます。色はフィルムに比べ赤が鮮やかな気がします。逆に言うとフィルムでは
しっとりとした赤という事です。
但し、満月の落下角度予測ミスによりセンターから少し右になってしまいました。
あと200mくらい左にいれば真ん中に配置できたのですが、スタンバイ位置は
すぐに変えられずこのような位置となりました。
ここでクレータ付き満月撮影のワンポイントレッスンです。
◎通常撮影ですとまだ周囲が暗い為シャッター速度は遅くなり月は白くなってし
まいます。シャッター速度を1/60以上できれば1/120以上で撮影すると
月のクレータが出てきます(月は絶えず動いている為)。この為にISOを上げ
る(数値を大きくする)事によりシャッター速度は速くします。ただあまりISOを
上げると写真にした場合粒子が粗くなり大きく伸ばした時ざらざらした写真と
なってしまいます。
◎満月が富士山頂上に来るときはいつかと言うと、月入り時刻が日の出時刻の
1時間後くらいです。頂上から月入りまでおよそ1時間の為。後は月の落下
角度(およそ60度くらいかな)を予測してセッティングをします。
◎チャレンジしたい方はご連絡下さい。
それでは今回の特集に入りましょう。
今までは、ハード面(カメラ本体・レンズ・フィルムなど)の事についてお話して
きましたが、今回はソフト面(撮影する『心』)についてお話してみます。ただ、
感じた事の表現ですので言葉とか文字にすると微妙に変わってしまうため
ファジーな表現になる事をお許し下さい。
まず、1枚見てください。
数年前、とある所で上の写真と撮ったのですが、最初見た時の感動が表せない
と感じました。1年に一回しか入れない所であり、次の年どうすべきか考えました。
まず、私が受けた感動を1枚で表現する事は無理、ならば撮影方法はどうするか
など考え、下記の3枚を2年かかりで撮影しました。
乙女の祈りⅠ
乙女の祈りⅡ
乙女の祈りⅢ
これまで、ブログでこの写真をアップできなかったのは、真ん中の写真(乙女の祈りⅡ)
がフィルムからのプリントと同じようにデジタル化ができなく、3枚がセットでなければ
『感動の表現』ができないと感じた為でした。(プロの自覚?)
今回パソコンおたくの友人が新型ソフトにて3ヶ月がかりでデジタル化してくれた為
アップする事ができました。ここまでフィルムと同じように再現できるとは時代は
変わったと感じます。
私が受けた『感動』を理解いただけたでしょうか?
最後に、それまでの撮影スタイルを180度替え、現在の撮影スタイル、考え方、
生き方が確立できた記念の1枚を紹介します。
題名は『季節はずれのお茶畑』。
この話をすると、また長くなりますので、いつか富士山の見えるところでお会いした時
ゆっくりお話しましょう。一言で言うと『ナンバーワンよりオンリーワン』かな。
又今回も長くなってしまいました。
長い間お付き合い頂き本当に有難うございました。
それでは、それでは・・・ さようなら。
一枚目のパンパースにとても胸がうたれました。
乙女の祈りの写真には『あっ』と声が出て、
胸がしめつけられ、
涙しました。
言葉では表せませんが、感動の涙は久しぶりです。
ありがとうございました。
これからも楽しみにしています♪
『感動』を共有できてうれしいです。
ただ、次回はありません。『卒業』の為
今回が最後のブログです。
その為、半年前から準備して作成したものです。
有難うございました。
昨日に引き続き今も乙女の祈りの写真観たのですが
何故かキュン!ではなくギュン!と胸に響いて涙が又出てしまいました。
像の乙女に命が宿っているのでしょうね。
多分それが3枚目特に4枚目の写真から
少し苦しそうな切ない祈りがどんどん伝わってくるのしょうね。
親戚、友人が富士宮市大宮町、静岡市、伊豆にいる為、
富士山周辺での青春時代の思い出がたくさんありまして、
季節毎に表情を変える壮大な富士山を見る機会がありました。
とても素晴らしい写真の数々、いつも楽しませて頂いていました。
機会があれば今度実物の写真を拝見させて下さい。
2枚目の写真が一番好きです★
一人でも作品に共鳴して頂くと作者としては
うれしいです。
最近は心を開いて物を見ていると『写してくれ』
と言ってくるように感じシャッターを切るように
しています。これが『感動なのか』と思っています。
ただ、なかなか共有できる人はいませんが作品に
しています。人がとっているものと同じものを
撮影してどちらが良いというような比較でなく
心に正直に撮影する事を考えています。これが
『ナンバーワンよりオンリーワン』かなと思って
います。
富士山については生まれが富士市のため静岡県
側からの富士山が自然に感じます。
私のほとんどの富士山写真には静岡県側からの
富士山である宝永火口がどこかに入っています。
山梨県側からのほうが写真らしい写真が撮れま
すが皆同じような富士山になってしまいます。
富士山に限らず撮影の基本は『感性の趣くまま
にシャッターを切る』です。