〇委 川岸駅発行 元善光寺ゆき片道乗車券

前回エントリーで中央東線川岸駅で発行された辰野から乗車分の急行券を御紹介いたしました。今回はその時に同時に使用した乗車券を御紹介致しましょう。


   

1983(昭和58)年6月に川岸駅で発行された、飯田線元善光寺駅までの片道乗車券です。桃色こくてつ地紋のA型準常備式券です。

準常備式券は発売する金額の部分で切り取って発売する様式で、正式には準常備片道乗車券(準片)と呼ばれるものです。この券は着駅が最下段となっている着駅準常備と呼ばれる様式ですが、他に発駅を最下段として着駅は1駅に固定した発駅準常備というものもあります。

御紹介の券は元善光寺駅までの870円区間ゆきとして発売されていますが、もし伊那大島駅までであれば、伊那大島と元善光寺の間で鋏を入れることになります。
切り取られてしまうともともとのサイズがA型かD型か分からなくなってしまいますが、この券が発券されるときに切り取られる前の姿を見ていますのでA型で間違いありません。


   

裏面です。急行券と同時に使用しており、こちらの券も市田駅で裏に無効印を捺印のうえ戴いております。切り取られた側に赤鉛筆チェックの一部が残っており、原型がA型券であったことが判ります。

無効印が逆さまですが、これは御愛嬌です。

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