姨捨駅のスイッチバック

前回エントリーで篠ノ井線姨捨駅の乗車券をご紹介いたしましたが、この駅はなかなか味のあるスイッチバックのある独特な駅ですので、今回はきっぷの世界を離れて触れてみたいと思います。


   

姨捨駅駅舎です。
昭和9年に建てられたもののようで、どことなく大正から昭和初期の雰囲気を伝えています。


   

駅構内に普通列車が入って来る様子です。
対向ホームの先には、日本三大車窓と賞される棚田があります。


   

駅から見える棚田です。
月夜には、各棚田に月が写り、名物「田毎の月」を鑑賞することができます。


   

姨捨駅のスイッチバックです。
手前一番左の線路は長野方面から25‰の坂を上りながら来る線路で、真ん中および右側の線路は姨捨駅構内に通じる線路です。
先の左側の線路はスイッチバックの引き込み線で、停車した列車が走り易くなるように平坦になっています。
先の右側の線路は松本方面へ向かう線路で、25‰の坂を登っていきます。


   

長野方面から来た列車は、駅下の線路を通り、一旦姨捨駅を通りすぎるようにしてスイッチバックへ向かいます。


   

駅を通り過ぎた列車は、一旦引込み線に入り、推進運転の準備をします。


   

次に、列車は推進運転で駅構内に入ります。
推進運転ですから、先頭に運転士はいません。


   

推進運転で駅構内へ入線中の列車です。運転士は窓から乗り出し、後方確認しながら運転します。


   

駅構内に到着し、ドア扱いをします。


   

姨捨駅を発車した列車です。当然ながら、運転士は前方を見て運転します。


   

引込み線を横目に、一路松本へ向けて列車は走り去って行きます。


現役のスイッチバック駅が少なくなってしまっている現在、このような駅の存在は鉄道マニア的には大変面白いです。
この日はきっぷ蒐集とは全く無縁とはわかっていながらも、約1時間ウオッチングをしていましたが、真夏の猛暑でヘタレ気味でも見飽きないほどでした。
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