明治神宮初詣関係の臨発券 ~その3

前回、前々回と明治神宮初詣の混雑対策として発売された臨発の乗車券をJRと国鉄とに亘って御紹介して参りましたが、こうなれば勢いで私鉄にも目を向けてみましょう。

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まずは原宿駅に隣接している、営団地下鉄(現・東京メトロ)千代田線の明治神宮前駅で発売されていた臨発券です。写真は大人・小児用の金額式券ですが、この他に小児専用券も設備されておりました。営団地下鉄は京成電鉄と並んで、東京都内の民営鉄道の中では珍しく、記念乗車券以外の普通券に大人専用券は存在しませんでした。

images(新様式券)

この時期、営団地下鉄では乗車券の様式変更の過渡期になっており、このような新様式券も登場し、駅によっては口座毎に新様式券と旧様式券が混在しておりました。新様式券と旧様式券の違いは、券紙は同一ですが、左上の会社名が「(帝都高速度交通営団)」から「(交通営団)」に、金額の上の「地下鉄線」が「営団線」に、それぞれ変更されております。
民営化されて東京メトロに変わった現在、明治神宮前駅での硬券の発売はありません。

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次に、参拝を終わらせて左側(JRと東京メトロの反対側)方面に向かって歩くと、小田急電鉄の参宮橋駅に行くことができます。
現在、小田急電鉄でも硬券の発売はありませんが、当時は各駅に入場券と最短区間の乗車券は硬券で設備されておりましたので、初詣の混雑時でなくとも購入することができました。

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また、これは営団地下鉄の例ですが、各線とも、国鉄および他社への連絡乗車券の設備も充実しており、当時、明治神宮の初詣はそっちのけで臨発券の収集に勤しんだものでした

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