マーケティング研究 他社事例 539 「変わる道路の役割①」 ~高機能化する取り組み最前線とは?~
NIPPOがMIRAI-LABO(東京都八王子市)と共同で太陽電池を組み込んだ舗装システムを国内で初めて開発しました。
2022年までの実用化を目指します。
「これまで人や車が安全に通行できる空間の実現を最優先にしてきた道路に「電源」という新たな機能を追加できないかと考えた」
開発した太陽光発電モジュールは、フィルム状の太陽電池と配線、表面を保護する透明なプラスティック板からなります。
アスファルト舗装のふぞろいな面を樹脂モルタルで調整し、その上にモジュールを置くだけで設置でき、発電した電気は専用の蓄電システムに取り込み、道路付属物や災害時の電源利用を見込みます。
課題となったのは耐久性です。
屋根などに設置する一般的な太陽光発電モジュールは発電効率が高い反面、たわみ等の変形に弱く、荷重が加わる舗装に導入すると、すぐに破損する恐れがありました。
MIRAI-LABOが開発したフィルム状の太陽電池は、人の手で簡単に丸められるほど柔軟性が高く、これに高強度のプラスティック板を重ね、たわみに強い構造を実現しました。
大型車を想定した5トンの輪荷重走行試験で耐久性を確認し、試験中も、発電機能に問題がないことを確かめたのでした。
公道への導入には規制のハードルを超える必要があります。
現行の道路法では、発電装置を公道の路面に設置することを禁じています。
NIPPOは当面、商業施設の駐車場や工場の敷地内といった民有地への展開を狙う方針を持っています。
一方、深刻な環境問題として注目を集めているのが、プラスティックごみです。
2019年6月の20か国・地域首脳会議(G20)でも議題となりました。
オランダの道路工事会社KWSなどが開発した「プラスチックロード」は、再生プラスチックでできた箱型のモジュールです。
複数のモジュールをタイルのように組み合わせて敷設するだけで道路が完成するのです。
モジュールは軽量で地盤への負荷が小さく、取り換えも容易に出来、路面下の空洞部は、排水溝の機能を果たします。
KWSは、プラスチックロードにはアスファルトの2~3倍の寿命があるとみて実証を進めています。
「プラスチックは土の中でも100年以上分解されずに残る。構造物として使う場合は、そこが利点になる」と説明します。
現状の自転車道向け製品の耐荷重は10トン程度で、将来は補強した上で、車道への展開も見据えています。
課題の一つはコストです。
試験段階では、幅3m、延長30mの自転車道を整備するのに8万6000ユーロ(約1000万円)を要しました。
「ライフサイクルコストで比較すればアスファルトに勝る可能性が十分にある」とKWSも意気込みます。
道路を使った充電の研究も進んでいます。
『いかに短時間の充電で長距離を走行するか・・・』
普及率で伸び悩むEV(電気自動車)が直面する命題に対し、道路を走るだけで電力を蓄える「走行中給電」が一つの答えになるかもしれません。
(続く)
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、風土改革を軸にした「私の職場研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。ITソフトメーカー、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
NIPPOがMIRAI-LABO(東京都八王子市)と共同で太陽電池を組み込んだ舗装システムを国内で初めて開発しました。
2022年までの実用化を目指します。
「これまで人や車が安全に通行できる空間の実現を最優先にしてきた道路に「電源」という新たな機能を追加できないかと考えた」
開発した太陽光発電モジュールは、フィルム状の太陽電池と配線、表面を保護する透明なプラスティック板からなります。
アスファルト舗装のふぞろいな面を樹脂モルタルで調整し、その上にモジュールを置くだけで設置でき、発電した電気は専用の蓄電システムに取り込み、道路付属物や災害時の電源利用を見込みます。
課題となったのは耐久性です。
屋根などに設置する一般的な太陽光発電モジュールは発電効率が高い反面、たわみ等の変形に弱く、荷重が加わる舗装に導入すると、すぐに破損する恐れがありました。
MIRAI-LABOが開発したフィルム状の太陽電池は、人の手で簡単に丸められるほど柔軟性が高く、これに高強度のプラスティック板を重ね、たわみに強い構造を実現しました。
大型車を想定した5トンの輪荷重走行試験で耐久性を確認し、試験中も、発電機能に問題がないことを確かめたのでした。
公道への導入には規制のハードルを超える必要があります。
現行の道路法では、発電装置を公道の路面に設置することを禁じています。
NIPPOは当面、商業施設の駐車場や工場の敷地内といった民有地への展開を狙う方針を持っています。
一方、深刻な環境問題として注目を集めているのが、プラスティックごみです。
2019年6月の20か国・地域首脳会議(G20)でも議題となりました。
オランダの道路工事会社KWSなどが開発した「プラスチックロード」は、再生プラスチックでできた箱型のモジュールです。
複数のモジュールをタイルのように組み合わせて敷設するだけで道路が完成するのです。
モジュールは軽量で地盤への負荷が小さく、取り換えも容易に出来、路面下の空洞部は、排水溝の機能を果たします。
KWSは、プラスチックロードにはアスファルトの2~3倍の寿命があるとみて実証を進めています。
「プラスチックは土の中でも100年以上分解されずに残る。構造物として使う場合は、そこが利点になる」と説明します。
現状の自転車道向け製品の耐荷重は10トン程度で、将来は補強した上で、車道への展開も見据えています。
課題の一つはコストです。
試験段階では、幅3m、延長30mの自転車道を整備するのに8万6000ユーロ(約1000万円)を要しました。
「ライフサイクルコストで比較すればアスファルトに勝る可能性が十分にある」とKWSも意気込みます。
道路を使った充電の研究も進んでいます。
『いかに短時間の充電で長距離を走行するか・・・』
普及率で伸び悩むEV(電気自動車)が直面する命題に対し、道路を走るだけで電力を蓄える「走行中給電」が一つの答えになるかもしれません。
(続く)
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、風土改革を軸にした「私の職場研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。ITソフトメーカー、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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