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マーケティング研究 他社事例 780 「大塚家具の社長交代」 ~大塚久美子氏の経営手腕はどうだったのか?~

2021-03-29 10:08:52 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 780 「大塚家具の社長交代」 ~大塚久美子氏の経営手腕はどうだったのか?~


家電量販店大手のヤマダホールディングスが大塚家具の子会社化を発表した2019年12月に山田会長は周囲に「とりあえず1年」と漏らしていたようです。

記者会見では、大塚久美子氏にチャンスを与えると期間を明言せずに猶予を与えるとしていましたが、当初からその手腕に懐疑的な所があったのでしょう。

そして1年後の2020年12月1日に大塚久美子氏は辞任するに至りました。

この間、ヤマダHDには不満がたまっていたと言います。

子会社になった後に大塚氏と会話しても「助けてもらっているとは思えない言動で我々のアドバイスにも耳を貸さない」と幹部は漏らしていました。

対外的には理路整然とした落ち着いた語り口ですが、一度火が付くと止まらないという一面があり、厳しく部下を叱責する面があったようです。

大塚家具からは幹部が次々と去り、スポンサー探しに追われた際に訪れたファイナンシャルアドバイザーの会議室から大塚久美子氏の怒号が響くのを多くの社員が耳にしていたようです。

大塚久美子氏が社長に返り咲いたのは、2015年1月の事でした。

その後の業績は右肩下がりになってしまいました。

2015年12月期に580億円あった売上高は、2020年4月期に(決算期変更で16カ月間)に348億円まで減少しました。

2015年12月期に6億3300万円の黒字だった経営損益は翌年赤字に転じ、その後は赤字幅が広がっています。

その様な中、資金が底を突きそうになるたびに自らスポンサーを開拓して出資を引き出すなどの経営能力を見せた場面もありました。

外部と接触する際の好感度の高さが巧みな資金調達をもたらし、「久美子氏でなければできない芸当だった」(金融関係者)と評されてもいます。

しかし、事業で垂れ流す赤字は常に質が悪く、期初に業績が回復する見通しを出し、下方修正を繰り返すというのが続きました。

うみを出す覚悟ではなく、誤算の赤字続きでは経営能力に疑問を持たれても仕方がないと言えます。

12月の辞任も表向きは体面を保つ格好になっています。

辞任を発表したニュースリリースでは「今期は通期赤字を見込むものの、前期に比べて大幅な改善がみられ、来期の黒字化に向けて道筋がつきつつある」としています。

過去の経営責任を明確にする意味で自ら辞任を申し出たという立て付けになっています。

確かに今期の業績見通しは今までより信憑性が高さそうです。

それは、販売面やヤマダHDとの相乗効果が見込めるからです。

経常赤字額は27億8000万円と前年同期の半分弱に減っています。

経常赤字が縮小に転じれば2016年12月期に赤字転落して以来初めての事です。

これをもって、経営再建に道筋を付けたという花道を敷き、そこから退場するのがプライドを保つ事になると考えられなくもありません。

しかし、今期も赤字は赤字です。

今までの業績不振を考えると、辞任で責任を取りきれる話ではありません。

社長再任後の最終赤字の総額は250億円を超えています。

大塚久美子氏が辞任を発表した直後の大塚家具の株価はストップ高になりました。

久しぶりに企業価値を上げた材料が自らの辞任発表とは、花道をかざるなんて事は言えないと思います。


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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 

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