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マーケティング研究 他社事例 424 「デザイン思考って知ってますか?3」 ~今こそ覚醒せよ~

2019-10-10 14:29:49 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 424 「デザイン思考って知ってますか?3」 ~今こそ覚醒せよ~


寺田倉庫の中野社長は「経営を数字で考える癖がある」と打ち明けます。

デザイン思考を実践する経営者とは違うタイプの経営者です。

1950年設立の寺田倉庫は、2010年ごろまでは、東京・天王洲を本拠地としてトランクルームや文書保管などを主に手掛けていました。

しかし、デジタル化など倉庫業を取り巻く環境が変化する中、「場所貸し」がメインの事業ではもはや成長を描きずらくなって来ていました。

そこで創業家の寺田保信氏により経営陣に招かれたのが、百貨店業界でキャリアを積んできた中野氏でした。

中野氏は2011年の社長就任直後から、既存事業の成長余地を分析し、収益性の低い事業や土地・建物の多くを売却しました。

結果、およそ1,000人いた社員を100人超にまで減らしたのでした。

しかし、中野氏には、身を切るような構造改革だけでは成長に転じる事はできないとの危機感がありました。

そこで、構造改革と並行して取り入れたのが、次なる成長の礎を作る社員の活力をデザインの力で解き放つ仕組みでした。

中野氏は「Excellent!!」「Good Job」と言った文字や、ドクロの絵などが刻印されたコインを社員に配布することを考案しました。

日々の仕事の評価として社員同士が送り合い、獲得したコインの数と種類を賞与に反映させる仕組みです。

遊び心のあるデザインを取り入れたこの制度により、組織は活性化したのでした。

寺田倉庫は2012年から段階的にデザインに力を借りた会社再生を開始して以来、次々と新規事業を生み出して来ました。

その一つが個人が低価格で使える収納サービス「minikuru」です。

預けた荷物をオンラインで確認し、出し入れできる利便性が人気となり、毎年15%のペースで利用者を増やしています。

「数字は過去の積み上げに過ぎない」

「デザインの役割は社内に「アンチ前例」の文化を浸透させることだ」

と中野氏は語ります。
(続く)


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こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。

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