女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

厳しさと甘さ

2014-05-23 | インポート

中村です。

毎年多くの就活中の学生と接する。


①第一志望(あるいは第一志望に近い)の企業に就職する満足派
②志望業界、志望職種に就職する納得派
 

 
 この納得派には「当初の志望(業界や職種)ではないが、就職活動を通じて
 自分には別の業界(職種)が向いているのでは・・・と思い直して決めたタイ
 プも含まれる。
 
 
 
 
 
③当初の志望ではないが、「まっ、しかたないか・・・」の妥協派
④「こんなはずじゃなかった」でいつまでも活動を続ける後悔派

に分類できる。



①と②は自分の意志で業界、職種を選び、企業からも選ばれた人
③は自分の意志と裏腹に(そこを)選ばざるを得なかった人
④は自分の意志にも反しているけど、企業からも選ばれないので論外 

誰のためでもなく自分のための就職活動。
自分の意志で選んだ企業から選ばれたいと誰しも思うはず。




ビジネス社会は甘くない。
自分の意志で納得して入ったはずの会社(や仕事)でも、厳しい現実
を目の前にくじけそうになることも多いのに、妥協して「ここでええっか」
「この仕事でええわ」で入社した会社(や仕事)ではふんばりがきかない。



困難な課題にぶち当たった時、


やっぱり、この業界じゃなかったんだ・・・
この仕事は(自分には)向いてない・・・



こんな想いが頭をよぎり、それが逃げ道になって、目の前の課題に集中
できない⇒集中できないから結果が残らない⇒結果が残らないから評価
されない⇒評価されないから面白くない・・・のマイナスのサイクルに入っ
て、伸び悩み、(最悪の場合)離職という悲しい結論に至ることもある。


だからこそ、


自分の意志で
納得できる企業(仕事)を選んでほしい




「は~い」




という声が聞こえてきそうだが、そんなに簡単じゃない!!






自分の意志で就職を決める学生の根底にあるのは「厳しさ」
しんどくても自分を律し、状況や相手に振り回されない。
自分にも周りにも甘えたところがない。



「厳しさ」を持てるのは、

その軸となるもの=信念、価値観


が自分の中にしっかりと存在しているから。

この信念や価値観を持つ過程で、人にアドバイスを求めたり相談して視野を
広げることは意味があり大切なこと。



でも、


「こんな自分になりたい」「だからこの業界でこんな仕事をするんだ」
という自分自身の道標となるべき職業観



「自分の責任において」決めるべきこと


自分自身の責任おいて決めた「モノサシ(判断基準)」
だからこそ、「判断が求められる場面」で、
「迷わず、ブレず、毅然と意志表示」できる。




不人気(と言われる)業界や地理的に不便なところにあるという理由で、
親御さんが就職に反対するケースは多い。人生経験豊富な親御さんの
アドバイスは一旦は聞くべき。それを聞いて「なるほど」と納得してそれ
を受け入れるのもよし。

でも、本当はその企業(業界、仕事)に決めたいのに、「親が言うから・・・・」
という理由(=他責)で引き下がる。親を説得できないような信念、価値観で
企業の担当者を説得させられるわけはない。



そんな優柔不断な学生は、企業も お断り



親は子供のことを良~く理解している。
信念や価値観がしっかりしていないことも含めて良~くわかっている。


お見通し



だからこそ、強く押せば折れてくることもわかって(=心配して)やいやい言
ってくる。


心配=信用していない




親はいくつになっても子供のことが心配で、細かいことにまでついつい口を出
したくなる存在。



でも、子供のことを本当に信用しているなら、「あの子が決めたんだから問題
ない」と最終的には子供の選択を支持する。子供が幸せになることが親にと
っての究極の喜び。にも関わらず強固に反対するのは、



親から信用されていない
から



信用しない親(の問題)ではなく、信用されない自分(の問題)として捉えると
見えてくることも多い




就職活動中盤戦。そろそろ内定が欲しくなる時期の最終面接。
この会社は第一志望ではない。



「当社が第一志望?」




の問いにどう答えるべきか?




答えは決まってます。




第一志望でないことをきちんと伝える



だって、第一志望じゃないんだもん



冷静に考えたらわかるはず。でも第一志望でもないくせに、そう答える学生が
思いのほか多いのも事実。


第一志望だと伝えた方が企業の印象がいいだろう??との判断でしょうが、
第一志望じゃないから、つっこまれたらどこかに矛盾がでてくる。
その矛盾を指摘されたら、ごまかすしかない。ついつい嘘をついてしまう。


だって、第一志望じゃないんだもんしかたないじゃん


その場その場で調子のいい対応をするので言ってることが信用できない。
発言に説得力や目力がでてくるはずもなく、結果失敗する。


に対して、正直に第一志望でないと伝えられる学生は、



ごまかす必要がない
嘘をつく必要がない
から、発言に矛盾がなく質問に対する受け答えがぶれない


凛としていて筋が通っているから、話しに説得力がある。
よって、相手から納得感が得られやすく信用される。さらに、誠実な人柄が評価
され、「第一志望じゃない」と言っているにもかかわらず、内定をもらう場合も多い。



当然、第一志望でない理由に納得感があり、言い方がその場に適したもので
あることは最低条件。

御社が第一志望ですと言われたら企業も気持ちはいい。でもそれはあくま
でもそれが「本音」である場合。


恋愛中の彼氏に本当は好きじゃないのに「君のことが一番好き」と言われても
全然うれしくない

ただ、どんな状況に陥っても、流されず、自分にも相手にも誠実であり続ける
のは簡単ではない。その根底に、しっかりした判断のモノサシがあるからこそ
判断にブレがなく、ごまかさず、嘘をつかずにいられる。



自分にも相手にも甘く、その場その場の状況に流され、楽な方に流れる・・・



そんな中途半端で信用できない人間に神様は降りてこない


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