神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

神様がくれた休日

2023年05月17日 11時34分49秒 | 雑記
以前も書きましたが鎌倉時代~室町時代の臨済宗の高僧、夢窓礎石(夢窓国師=1275~1351)の著書「夢中問答集」の第一章は「今生の福報」須達長者の福報
という話が書かれてある。

夢窓国師と足利尊氏の弟、足利直義(ただよし)との禅問答を書いた本である
「庶民の苦を取り除き楽を与えるのが仏の大慈悲ではないか、なのになぜ仏法では庶民が福を求めることを戒めるのか」と直義が問う

「あらかたの人間は、その人生の大半を福を求めて様々な生業を営むが、そのどれもが福を得るために知恵や謀を張り巡らして、ただただ体も心も疲れさせるばかりで得るところは少ない。 多くを得るものは、人以上に悪行もまた多いものだ、そのように欲にまみれた人生を送ったところで死ぬときには得た福の一粒も持ってはいけない、それどころか福の為に悪行を犯した者には地獄が待っている。
また働いても働いても福を得ない、何をやってもうまくいかない、誰それが悪いから自分が不幸だとか人に騙されると嘆くが、そのような者は前世の悪行の報いを今生で受けているのだと知るがよい、来世もまた同じことを繰り返すだけだ、
嘆いても求めても福は身につかない、ゆえに苦しみしかない人生になるのだ、今生の悪行で福を得たとしても来世は必ず報いを受けて不幸な一生を送る、どうすればよいか・・・
最初から無欲清浄になって、福を得ようなどと思わぬことだ、そうすれば自ずと清らかな福が身につくものだ、それゆえに仏の教えでは福を求めることを禁ずるのだ」と国師は答えて、寓話を話して聞かせる。

「昔、インドに須達長者という大金持ちが居たが次第に家運が傾き、財産は無くなり奉公人も皆去って須達長者夫婦だけになった。
いよいよ多くの倉の中にも何もなくなってしまい、それでも何かあるかと探し回ったら、香木で作った米桝が出て来た
これを売れば4~5日生きるだけの米が買えると歓び、早速売って米四升になった
須達が外出して妻だけになった屋敷に仏弟子がやってきて食料を求めたので、妻は一升を渡した、すると今度は仏弟子二人がやってきてまたしても食料を求めた
妻は一升あれば今日一日は生きられる分があるからと二升を差し上げた
すると今度は釈迦如来が求めて来たので、最後の一升も差し上げた
さすがにすべてを無くしてみて、いくら仏様とはいえ自分たちが飢え死にしてまで差し上げて良かったのか、夫に申し訳ないと泣き崩れた
そこに夫の須達が戻って泣いている妻から話を聞いた、そして『儂らが飢え死にしようとお前のしたことは仏法僧の教えに適っている、それは良いことをした』と妻を褒めた
それでも何か残っていないかと倉を開けてみると、すべての倉からあふれ出るほどの金銀財宝が満ち満ちていたという、須達は元のように長者になった

これは四升の米の代わりに仏が財宝を与えたと言うことではなく、夫婦の無欲無心の心根からくる仏心を讃えた話である
すなわち無欲無心であれば無限の福徳が自ずと身につき訪れるのだと言うことだ。 楽を得ようと思っても福を得ることはできない
須達のような清浄で無欲であればこそ福を得ることが出来るのだ。」と

これは金銀財宝で豊かさを表しているが、本当は心の満足を財宝に置き換えているのだと思う。
全ての欲心を捨て去ったときに、心の平安が訪れるということだ
この話は今のわが身に照らし合わせてみても理解できる

70を過ぎても毎日現場で14時間働いて、その合間に堕落的な生活をしてみたり
かなわぬ夢を追ってみたり
だが成果として何も残らなかった、そしてコロナがやってきていろんな方面を恨んでみたりしたが良くなりもせず
まさに夢窓国師が言った通りの欲の皮人間、前世も同じことして因果応報
だが思い切ってすべてを辞めてみた 夢も希望も
全てを捨ててみた・・・結果 今日の暮らしがある
先祖のおかげか、神仏のおかげか

断食が終わった後、空気までもが美味しく感じるという、あの感覚と同じである。

そんな風にして得た今の時間を「神様がくれた休日」と呼んでいる。

「今日もこうして生かせてもらったことに感謝 ありがとう」












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2 コメント

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yottinさまへ (くりまんじゅう)
2023-05-17 12:26:12
断食はしたことがないので分かりませんが
これは とろろ昆布をまぶしたおむすびでしょうか おいしそう
そちらは昆布を使うことで有名な地ですね。
北前船の時代からの歴史でしょうか。

日本でも有数の昆布を食べる県ですね 色んな昆布を使った料理が
あるでしょうね そちらに住みたいです。
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Unknown (yottin)
2023-05-17 15:06:29
くりまんじゅうさま

北前船で北海道から昆布を買い付けたんでしょうね
それを加工して富山県の名産にしたのでしょう
越中富山人の商売熱心のたまものですね私も、とろろ昆布が大好きで、隔週で道の駅に買いに行っています
写真は「おぼろ昆布」「白とろろ昆布」「黒とろろ昆布」を握りました
中身は筋子です、ご飯は新潟のコシヒカリです。
昆布料理では「昆布締め」が一番ですね
刺身だけでなく山菜などいろんなものを昆布締めにしてしまいます
ヒラメの昆布締めが一番好きです。
白エビ、甘えび、のどぐろ、ホタルイカもいろんな具罪にして売っていますよ
冬は寒ブリ、ズワイガニ、アンコウ、富山湾は魚貝の宝庫です。「一度、こちらへ食べにこられ~」
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