神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

大正と平成の「米騒動」

2023年11月01日 10時56分01秒 | 時代検証
 米騒動と言うと富山県魚津市の米騒動が有名だ
大正7年(1918年)に起きた旧魚津町での未曽有の大事件
特異なのは事件の中心は魚津の肉体労働の女衆であったことだ
これで越中の女は男勝りと言うイメージが出来た。

原因は留まるところを知らない米の値上がり、短期間で何倍にも上がっていった。
海岸で船からの荷役をしていた女衆が、大量の富山の米が商人の儲けの為に北海道へ送ることに気づいた
ただでさえ米不足と米の値上がりに苦しんでいたから、これを知った主婦たちは怒り、米の運搬を拒否、さらに米屋などに押し込んで抗議した。
しかし大規模な米の強奪や放火、破壊、傷害事件は起していない
経過や結果はしらない、ただこういう事件を思い出したのは自分の日記の転記作業からである。

日記の断捨離の為、14歳の日記から始めた転記作業はようやく1994年(44歳)までやって来た、30年分が終わり、残るは30年だから半分が終わったか
どうやらニ年近くかかりそうだ。
この1994年は「北陸道全通」と「米騒動」があった年だった、たぶん93年の秋から続いていたと思われるが忘れた。
もう原因も経過も忘れてしまったが、国産米が無くなってしまい国産の備蓄米やタイ米、中国米、カルフォルニア米などが代替えとして出回ることになった
3月から外米の販売が始まった

この日記にも「うまい飯を食べたくて毎日15時間も働いているのに、なんで外国米を食べて働かなきゃならないんだ」と嘆いている。
とにかく国産米が姿を消し、少しあっても3~5倍の値がついていた

私の商売は売り上げの10%くらいが米に直結する飲食店だから影響は大きかった。 県外客の多くが北陸、北越のコシヒカリを楽しみに来ていたからなおさらだ

当時、社長だった父から命令が出た
「どんなに高くても国産米100%をお客さんに提供せよ」
それで友達の米屋を通じて秋田県の「あきたこまち」を安定供給してもらうことになったが10㎏4000円くらいだったのが1万3千円であった、まだGW前のシーズンオフで、お客さんも少ない時期だったので何とかしのぐことが出来た。

農協が主催して外国米の調理法の講習を開いて参加したが
①外米100%のブレンド②国産と外米のブレンド③カルフォルニア米の3種の調理法を学んだ
外米でも日本の米とは種がちがうタイ米は臭いがきつくて一番日本人に合わなかったが、これは粘り気が無くてチャーハンにもってこいとと言うことだった
とにかく香辛料(カレーチャーハンなど)をたくさん使って臭いを消す方法を学んだ。
外米ではカルフォルニア米が日本米に劣らぬように言っていたが、あまりなじみが無かったな
中国米が日本米に似ていて一番抵抗なく食することが出来た。

あるとき、例の友達の米屋が外国米も切らしてしまって、我が店に借りに来た
10㎏供出したが、それを1㎏ずつにして10人のお客様に販売すると言っていた
この平成の「米騒動」がどのように、いつ終わったかも覚えていない。

今日の新聞には新潟米が夏の猛暑と水不足で一等米比率が異常な低落だと
前年75%あった一等米が今年は13.5% コシヒカリは3.6%という
全国平均が約60%だから全国でもトップクラスの高温だった新潟県の異常さが目に付く。
見た目は劣るが、味は一等も二等も変わらないと言うから消費者には認識してほしい。

近隣の米生産県の富山、山形、秋田が55~63%だから新潟の異常さが目立つ
そして隣県の長野県では、一等米比率が全国一の95.6%というから冷寒地が今年は幸いしたようだ。
等級が変われば実入りにも影響が出るから農作物と併せて「令和のミニ米騒動」かもしれないし、人にとって生命線の食品の相次ぐ高騰は、富山の米の値上がりに似ている、政治は庶民に寄り添って物価高騰をおさえないと魚津の米騒動が全国に広がったように問題が発生しないとも限らない。

所得410万円以上の高齢者140万人に対し介護保険料負担増にするとのこと
一方住民税免除の低所得層が1300万人というのに驚いた
日本人の貧困、ひとりあたりGDPが世界で30位に迫り、東アジアでも韓国、台湾に抜かれて4位は知っていたが、低所得層1300万人には正直驚いた。
国民の10人に一人が低所得者なのか😨 












最新の画像もっと見る

コメントを投稿