神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

華麗なる紫禁城の三角関係

2022年02月04日 21時38分50秒 | 映画/ドラマ/アニメ
              参考記事

乾隆帝(けんりゅうてい)中国を征服した(満州族)の清王朝6代皇帝、中興の祖として名帝とされる。 1711年生まれ、1799年88歳で没 皇帝在位60年
10回の国外征服遠征で領土拡大を果たし、河川の氾濫対策など善政でその名をあげた。

孝儀皇后=令皇貴妃 乾隆帝の三代目の皇后だが乾隆帝、令皇貴妃ともに亡き後令皇貴妃の息子が皇帝となり母である令皇貴妃を正式に乾隆帝の皇后として追号して祀った

フチャフコウ(富察傳恒)=乾隆帝の最初の皇后孝賢皇后の弟、文武両道で眉目秀麗、皇后排出の家柄の若様なので皇宮の女官の憧れの的、皇帝の側室にも密かに想う者がいる

皇貴妃=皇帝の側室として最高位の貴妃が皇后が不在、人事不省など重体の時にだけもうけられる特別な地位で皇后代行という役目

         愛と憎悪の物語はここから

孝儀皇后=令皇貴妃を主人公にした復讐と出世のドラマ「えいらく」
えいらくは身分の低い奴卑(ぬひ)だ、宮廷で働く姉が宮廷内で何者かに暴行されて自殺する、母親代わりでえいらくの面倒を見てくれた姉
復讐を誓って犯人捜しに宮廷女官としてえいらくは縫製の仕事に就く

そして犯人の確たる証拠を得る、その犯人は皇帝の警備をする衛士長のフコウだった、えいらくは様々な手を使ってフコウに復讐しようと試みる
しかし純粋でまっすぐなフコウは実際は犯人ではない、しかし言い訳も抵抗せず、えいらくの判断に任せて命さえ棄てようとする
ようやく、えいらくはフコウの無実を信じて真犯人=王族の若者に復讐を果たす、その頃には二人に愛が芽生えていた

えいらくは皇后に気に入られて、皇后お付きの女官となる、その才覚で皇后を陥れようとする妃嬪たちを次々と懲らしめる
やがて乾隆帝の目に留まるが、それは、こざかしくてずるがしこい女狐という印象だった、えいらくは弁が立ち、ごまかすのがうまくそれで生き延びてきた
それを乾隆帝は許せない、なんどか殺そうとしたが皇后の計らいで助かる
そんなさなかフコウはえいらくと結婚すると姉の皇后に言うが、不幸になるだけだからと皇后は反対する、しかし一筋なフコウは承知しない
えいらくは身分も違うし、自分はこれからも復讐を果たしていく女だから結婚など出来ないと拒む

*生真面目で一途な傳恒と、天真爛漫だがきつくて負けず嫌いのえいらく

傳恒と侍女

ある日、皇后はえいらくを辛者庫という苦役の職場に追い出す
えいらくは皇后を恨むが、実は皇后はそうしてえいらくを逃がしたのだった
そうしなければ、激怒した乾隆帝が本当にえいらくを殺すところだった
皇后は乾隆帝が来る前に逃がしたのだった
しかし、えいらくが居なくなった皇后の宮は番犬が居ない家と同じで、皇后は敵対する側室に傷つけられ最後は自殺して果てる

復帰したえいらくは皇后の敵を討った、そして乾隆帝とも再会するが相変わらず乾隆帝はえいらくを嫌っている
知恵者で茶目っ気があるえいらくは乾隆帝の母の皇太后に気に入られる、
またしてもフコウはえいらくと結婚したいと今度は乾隆帝に申し出る、しかし乾隆帝は家柄が釣り合わないなどと言って反対する

再び、えいらくに危機が訪れるそれを救う道はただ一つ、フコウがえいらくをあきらめてフコウに好意を持つ上級女官ジセイを娶ることが条件だった
その女官との結婚は乾隆帝自ら勧めた結婚である

「どんな事があろうと、どれだけ年月がかかろうときみを待ち続ける」と言ったフコウはジセイと結婚した、けれど生涯ジセイの体に触れることは無かった
それがジセイを嫉妬の鬼にしてしまった
えいらくを忘れることが出来ないまっすぐな性格が周りを不幸にしていることに気づかないフコウ、哀れと言えば哀れ
えいらくも拒みながらも心はフコウを愛していた、それが一瞬で消えたことでフコウへの決別の決心がついた、えいらくもまたまっすぐな女であった
だがえいらくはフコウの犠牲的行動に気づかなかったのか、気づいてあえてフコウに未練を断ち切らせようとしたのか

えいらくは未練をすっぱり裁ち切り、フコウは相変わらずえいらくへの思いが募るばかりだった
乾隆帝が結婚を反対した理由はある、えいらくを憎み、嫌いながらもいつしかえいらくの魅力に引き込まれていたのだった
だが口がうまいえいらくにいつもしてやられる乾隆帝はプライドを砕かれ、可愛さ余って憎さ百倍という状態だった
ところがえいらくの演出に感激した皇太后がえいらくを自分の世話係の女官にしたいと言い出した
するとそれを阻止したい乾隆帝は思わず口走った「以前よりこの者を朕の妃にむかえようと思って居たのです、常在としてむかえます」
常在とは側室の中では最下位に近い
すると皇太后は「このような賢いおなごはもっと位を上げてやらねば、貴人にしなさい」と命じた、さすがの乾隆帝も母の言うことは尊重しなくてはならない、それが儒教の教えだ
そうしてえいらくは一気に中級の側室となって魏貴人と呼ばれた

フコウの家庭は地獄のようだった、嫉妬に狂ったジセイが妊娠した、フコウとは一度も交わったことが無いのに
ジセイは計略をもって乾隆帝を眠らせて媚薬を飲ませ子種を奪ったのだった
そして誇らしげにフコウに伝え勝ち誇った「あなたが悪いのよ、生まれた子の顔を見るたびに屈辱を味わいなさい、皇帝の子だから手をかけるのは不忠になるわ」

フコウは志願して将軍となって戦地に赴く、そして三年後強敵を平定して凱旋して乾隆帝の前に出てきた
戦勝に大喜びの乾隆帝は「褒美をつかわす、なんでも欲しいものがあれば申すが良い」
するとフコウの目が光り真顔になって「ほんとうに望むものをいただけるのですね」と念を押した
すると乾隆帝が気づいた、そしてフコウが言う前に「そなたに...を与える」と言って、名誉な地位と土地と屋敷と宝石類を与えると告げた
フコウがえいらくを欲しいと言う前に


*上品で美しくて従順な妃ばかりの紫禁城で唯一無二の天真爛漫で我が儘な令妃は皇帝にさえ遠慮が無い、しかも甘え上手で賢いそんな令妃に乾隆帝はひきづり込まれていく
同じ登場人物で異なるドラマ「如イ伝」(イは漢字)ではえいらくは悪役で悲惨な最期を遂げる



えいらくは貴人からまもなく嬪の地位に昇り令嬪と名を変えた
それからも令妃、令貴妃と地位を上げ、二代目の皇后が失脚すると令皇貴妃へと上りつめた
えいらくは皇后になる前に亡くなった、乾隆帝は60年も皇帝の座にいた
そして88歳まで生きた
そのあとはえいらくが産んだ皇子が皇帝となったので実質皇后であったえいらく=令皇貴妃を孝儀純皇后と追号して乾隆帝三人目の皇后とした
このドラマでは失意のフコウは再び戦地に赴き戦死したことになっている
令妃もフコウ(富察傳恒)も乾隆帝も実在の人物である、ただしえいらくという名はドラマ用の名前である

ドラマの中では乾隆帝を手玉にとるえいらくのコミカルな芸が面白い
そして乾隆帝一筋だと真顔で言うえいらくにメロメロになる乾隆帝が可愛い
ただえいらくに棄てられながらも死ぬまでえいらくを思い続けたフコウの一途な愛は成就しなかった
えいらくは結局より金持ちで強い男に乗り換えたという事だろうか
フコウはかわいそうだけどちょっとストーカーっぽい感じもする
でも昔は押しの一手が女を落とすって言ってたからなあ
あきらめのいい男が良いのか、いつまでも思い続けてくれる男が良いのか?

女の変わり身の早さと過去に執着しないドライさは現代の女性にも当てはまるだろうか...とフコウ並に純情な私は思うのであります

北京五輪始まりましたね...




最新の画像もっと見る

コメントを投稿