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神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

映画「首」を見てきました

2023年12月14日 22時55分16秒 | 映画/ドラマ/アニメ
 監督は北野武さん、R15指定なので「これはグロ映画だな」と思ったが、その通りだった。
タイトル通り、映画のいたるところで首が血潮と共に飛ぶ
風雲タケシ城の北野監督らしい汗と泥まみれ映画、戦闘シーンはリアルで遠慮のない映像、セリフもこれでもかというほどに汚く激しい。
上から下まで、大将から百姓まで裏切りと騙し合い
それゆえに戦争のリアル感、戦国人の心のすさまじさが見事に描かれている。
だが所々でタケシ一流のギャグが笑いを誘う。

様々な戦国の読み物や映画が作られたが、尾張言葉丸出しの織田信長を見て、たぶん本物もこうであっただろうという現実味を感じた。
そこに北野武の秀吉が浅草弁で話すから、そのちぐはぐ感が戦国時代にサラリーマンが現れるような気分のニアミス、それもまた面白い

感動も美的な景色もなく、ビジュアルは一級品からほど遠いドロドロの映画
利休が出ても日本古来の詫び錆び、女性の絢爛豪華な衣装も出ないし、唯一能だけが伝統的日本、これは世界の絶賛を目指した映画ではないなと思った

北野監督独自の本能寺の変解釈でスピーディに進んでいく
織田信長、荒木村重、明智光秀を主役として前面に押し出し、そろり新左衛門、秀吉、家康、千利休、百姓茂助をサブ的主役に配している
北野式、光秀の謀反の原因解釈は見てのお楽しみだが、複雑な男の嫉妬が絡み合い伏線になっている。

女性や青少年向きの映画ではない、グロっぽいのが好きな人には面白い。
とにかく主役全員と準主役が数名死ぬ映画である。





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