神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)

風吹くままに 流れるままに
(yottin blog)

オーラ オーラ! 大谷

2024年04月13日 19時40分21秒 | 野球
 昨日は、気の向くままに一日を過ごしていると書いたが、それは少し違う部分があることに気づいた。
私の一日に外すことができないものがある、それは「大谷=ドジャース」の試合中継。
今日も大谷は4号ホームランに二塁打2本、長打率も打率もまたアップ、ホームランは松井の日本人選手最多に並び、安打数も日米通算1000安打
メジャーホームラン数は松井より遥かに早い達成、そらそうだ、大谷はメジャー屈指のホームランバッターだもんな

大谷の試合観戦時間だけは重要な行事が無い限り優先される。
だから一日の中心に「ドジャース中継」を置き、その前後に様々なスケジュールを配置していくのだ。
他にもメジャーの日本人の試合があるし、日本のプロ野球中継もあるのに、それらにはあまり興味ない
もちろん、ダルビッシュ、鈴木、今永、吉田などの活躍にも興味があるが、それはスポットで間に合わせる
ただ今永の登板だけは見たい、今まで今永はノーマークだった、WBCでも活躍したが多くのNPBのトップスターの一人にしか見なかった。
だけどメジャーに来て、インタビューを見て前向きというより「喧嘩師」みたいな迫力に引き込まれた。
「怖い者なし」のオーラが漂う、プロたるもの超一流にはオーラが必要だ、今永には、それが感じられる
ただメジャーはそんなに甘くない、一度スランプに落ちた時、どう這い上がるか、そこからが本当のオーラ、大物へのステップアップだ
大谷も年初からの騒動でスランプが続き、今年はどうなることかと思ったが9試合でそれに終止符を打って、いまやドジャース一番の元気者だ
やはり大谷は違う。






「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた 武田家 69

2024年04月13日 08時07分03秒 | 甲越軍記
 上和田孫次郎は今日この城、落城の時来たりと思い、最後の一軍華やかにせんと、刃渡り三尺五寸の長刀を下げ城外に突出したとき源五郎に出会った
「よき敵なり」と源五郎が勇んで槍を突き出せば、孫次郎もこれを跳ね返し、二人の殺気ほとばしるに周囲の誰も、これに手出しもできず固唾をのむのみ
しかし源五郎の槍が勝って、孫次郎を突き伏せ、この首を取った
その余勢をかって源五郎は更に三つの首級を挙げた

小田井又六は、もはやこれまでかな最後に死出の旅立ちを飾る華々しい一戦を持て黄泉へ旅立とうと思ったが、心残りは妻子の身の上、我亡き後に敵の手に落ちて屈辱を受けるよりは、わが手にかけて共に三途の川をわたらんと本丸へ取って返した。
しかし既に忠臣の者の仕業か、小田井の妻子を引き連れて落ちたと見え姿はなかった。 「心無き者のふるまいや」と歯噛みしたが、ならば取って返して死出の旅の戦をするまでと死後までと約した重恩の士、七十騎余りを引き連れて、敵陣に駆け入った。
例の大半月に黒糸縅の鎧、颯爽たる名馬にて駆け来れば、武田の諸士は「これこそ小田井ござんなれ、我組み止めて功名を挙げようぞ」と勇み立つ

このとき大将軍の大音声響き渡り「小田井又六郎に申す、速やかに降参すれば所領安堵の上、取り立てようではないか」と申す
小田井又六郎、これを聞き、これまた大音声で返すには
「甲州の者ども確かに聞けよ、我不肖なりとも一城の主なり、時の不孝により城郭破られ義を曲げ降参するのは将の恥辱なり、義の為に捨てる命、永く萬代の後まで名誉を願わず、不義して命永らえる浮雲の富貴は望まぬ、潔くこの首渡すだけである、さりとて一人ではゆかぬ、泉下の土産に敵首の二十三十を道連れにしてやろう」と言うなり、大太刀をかざして真一文字に晴信本陣に攻め込んだ
立ち向かう武田の兵をものともせず真っ向から縦割り、横に薙いで車切りと、次々と打ち倒す、従う七十騎も次いで攻め入り、迎え撃つ武田の士と討ったり討たれたりの戦の激しさ
この時、曲淵、広瀬の二名も奮戦する小田井又六郎を見つけると同時に小走りに駆け寄り、小田井の前に進み出た
駆けながら曲淵は主無き馬に飛び乗り、小田井に近づくと小田井の馬を引き寄せんと、手を差し出せば小田井は曲淵を一刀にて切り落とさんと刀を振り下ろす
曲淵は鎧の袖で小田井の太刀をかわす同時に、馬鞍から体を投げだし小田井に組み付いて互いに地に落ちて転がった
そこへ広瀬も駆け寄ってきて、小田井の名馬に飛び乗ったが曲淵を助けようともせず遠巻きに二人の闘いを見守った
曲淵と小田井はしばし組み合って上になり下になりしていたが、曲淵の力が勝って難なく小田井又六郎の大将首を挙げた。
それを見た小田井の家士熱川弥八郎、主の討たれるのを見て宙を飛んでくるところ、広瀬郷左衛門、馬上より熱川の兜を真上から一刀に切り割れば、熱川の体はどっと崩れ落ちた
曲淵、広瀬の広言は朝には罵られたが、今は誰も口を開くものなく名誉は挽回された
大将を討ち取られた小田井の士は逃げる者、討ち死にするもの、降参するもの様々であるが、ついにここに小田井は滅び去った。