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HACCP(ハサップ)食中毒防止対策講習

2017年08月30日 07時55分36秒 | 病気と健康

今朝は、この夏以降はじめての、ひんやりとした朝だった

昨日までの高温多湿は食中毒菌にとっては天国、繁殖するに最高の条件だった

そこへ持ってきて、うだる暑さでバテ気味の国民

昨日も、飛騨高山でカンピロバクターによる食中毒で100名以上がやられた

私は昨日、保健所(厚労省)のハサップの研修会に行ってきた

食品衛生管理の国際基準であり、2020年の東京五輪に向けて、国をあげて取り組みだした

一言で言えば、我々飲食業が日頃から行っている食中毒対策を、より深く具体化させる

システム作りで、自分の店で提供している商品の一つ一つの食中毒の危険性を拾い上げ

それら一つ毎にどう対処するか、もっとも効率よく全ての危険を察知する工程を見つけて

そこを最後の砦として厳重なチェックを行う

下駄履きの板前や寿司職人が聞いたら「てやんでぇ、こちとら・・・」と言いそうな、いかにも

お役所的な内容で、これを実施するための膨大な文書と資料、そして研究チームをもたなければ

とても出来ることでは無い。 いわば大手チェーンレストランや大手菓子製造企業とか万一の場合

とんでもない量の食中毒をおこしうる企業向けといえよう。

 

さすがに厚労省も、とおちゃんかあちゃんの食堂や、我々の様な従業員20名にも満たない飲食店

には考慮してベーシック版ともいえる対策を提示した、これなら仕事の合間にも出来そうだ。

 

日本中で今、食中毒が発生している、高山の事件は「カンピロバクター」が原因で、これが実は食中毒

件数の第一位、患者数では第二位。 これと張り合っているのが「ノロウィルス」で事件数は第二位

患者数第一位と、この2つの食中毒が互角の戦いを行っている。

とにかく全食中毒の事件数の75%上、患者数の80%弱をこの2つでしめているのだから、大量被害者

食中毒と言えば、このどちらかと言える。

 

カンピロバクターはおもに家畜の腸に住み、非加熱、あるいは加熱不十分の鳥肉、豚肉、牛肉から伝染する

よく焼いたからと安心できない、なぜなら焼けた肉を取り分けるときに、生肉を挟んでいたトングですると

そこに菌がついている場合がある、焼けた肉も新たに菌を塗られてしまえば元の木阿弥だ。

 

ノロウィルスは主に冬多く発症する、これは菌ではなくウィルスだから浮遊している

口から入ったり、保菌者の手指から食品や食器、器具に伝染して第三者へと伝染する

カンピロバクターもノロウィルスも、少量が短時間のうちに天文学的に大増殖する、だから大量患者が発生する

一般人の対策は、まずは食べる前に洗剤でよく手を洗い、使い捨てのペーパータオルで手を拭くこと

極力直接の手づかみはしないこと。 肉や貝類は完全に加熱することが基本

菌やウィルスを口に入れない対策が第一だ

「今まで随分食べたが大丈夫だったから、大丈夫」は運がよかっただけ、いつ大当たり一等賞がでるかわからない