神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)

風吹くままに 流れるままに
(yottin blog)

シルティジョンの放浪記(2)

2016年07月26日 12時57分09秒 | フーテンの寅ねこ わんにゃん

それから3日間たっても戻ってこなかった

もともと放浪をしていた犬であるし、多分以前の飼い主だっていただろう

数百㎞、数千㎞の距離を数年かかって戻ったという特殊な例もあるが

そんな時、不明の翌日5kmほど東の集落で見た人がいるという情報があった

「放っておくわけにも行かない」と言って動き出したのは夏子の夫、昭輔だった

昭輔はパソコンに残っていたジョンの写真を使って手配書を作成した

それを市内の食堂にお願いして貼ってもらった

特徴もいくつか書いておいた

すると2日後に食堂の店員からタイムリーな情報電話が入った

場所は今度は西に10kmの国道をたった今歩いていたというのである

車が渋滞してのろのろ運転がつづいているので不思議に思っていたが

原因は車道をゆっくり歩いている犬だった、しかもそれは勤務する食堂に貼ってあった犬に間違いない

さっそく電話をくれたというわけだ

夏子は車に飛び乗って国道に向かった、10分ほどで現場に着くはずだ

しかし国道では発見できなかったので、道路工事の交通整理をしていたおじさんに

「こういう犬を見ませんでした?」と手配書を見せたが「見ていない」という返事だった

それでしばらく国道沿いを走っていたら、さっきのおじさんから携帯に電話が入った

「たった今、ここを通って化学工場の方に歩いて行ったよ、捕まえれば良かったが怖いしね、すまない」

電話番号を教えておいたのが功を奏した

急いで化学工場に向かった 工場の広い駐車場の向こうに犬がいた

まぎれもないジョンであった おもわず「ジョン!」と夏子は叫んだ

涙がこぼれそうになった

ジョンがいぶかしげに、そして恐る恐る近づいてくる

腰を下ろして「ジョン ジョン おいでジョン」

10m 5m どんどん近づいて来た とうとう捕まえた・・・と

手を差し出した  刹那!

くるりと方向転換したジョンは走って、工場の門の中に消えていった

門の守衛に「犬が入っていったので入れて下さい」と言ったが

「決まりですから」と断られた、それでも監視カメラのモニターを見てくれて

「貯水池の方に行きましたね」と言った

貯水池は正反対の方向で、工場をぐるりと大回りしなければならない

歩いても車でも15分くらいかかる場所だった、行って見たが姿はなかった

                                          つづく

 


うな丼 いよいよ夏本番

2016年07月26日 10時40分52秒 | 料理を作る・食べる

先日、北陸/越後も梅雨明け宣言が出て毎日の快晴

昨日は少し曇り空だけど、いよいよ「うな丼」を注文するお客様が増えてきた

汗だくで働いた後のビールとか「うな丼」とかは夏の楽しみです