信用調査会社が10月6日発表した滋賀県内の9月倒産概況(負債額1000万円以上)によると、倒産件数は10件を上回り、負債総額も10億円を超えた。中小企業を中心とした倒産が相次いでいる。
帝国データバンク滋賀支店の集計(法的整理のみ)によると、倒産件数は前月比5件減の11件で、建設関連の破たんが目立った。負債総額は同29・3%減の12億1400万円。5億円超の大口倒産が1件あり、9月単月で3年ぶりに10億円を上回った。
業種別では、建設と食品の各4件で最多。要因別では、販売不振など景気変動要因が8件で最多だった。
同支店は「不動産開発会社の大型倒産が相次いだうえ、世界的な金融不安も高まっている。建設関連を中心に高水準の企業倒産が続きそうだ」とする。
また、東京商工リサーチ滋賀支店によると、倒産件数は前月比2件減の14件、負債総額は同181・9%増の28億3100万円だった。
(10月6日付け京都新聞・電子版)
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