滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0803/91:国際親善】滋賀とモンゴル、民話で相互理解を:大津の女性が絵本贈る

2008-03-12 23:57:46 | Weblog

滋賀県とモンゴル・フブスグル県の民話を収めた絵本を、日本とモンゴルの交流を進めるNGO(非政府組織)「21世紀のリーダー」メンバー岩佐佳子さん(53)=大津市皇子が丘2丁目=らがこのほど作り、フブスグル県の子どもたちに配った。両県にあるそれぞれ国内最大の湖の誕生にちなむ物語を掲載しており、岩佐さんは「民話を通じて互いの国への理解を深めてほしい」と話している。

題名は「かたりくらべ 日本とモンゴルの昔話 ひともっこ山/フブスグル湖」。モンゴル語と日本語を併記し、絵や翻訳は両国の芸術大の学生や研究者に依頼した。

モンゴルの「フブスグル湖」は世界でも屈指の透明度を誇る。民話では羊飼いの老女が井戸のふたを閉め忘れてあふれた水で湖ができた。湖水を流すためにつくられた川は水があふれた際に老女が発した「エグ(うわぁ)!」という叫び声から「エグ川」になった。

滋賀からは、長浜・田村山と琵琶湖にまつわる「ひともっこ山」を紹介している。湖の土を運び、富士山頂に運ぶはずの一もっこ分の土が落ち、田村山になったという昔語りだ。

岩佐さんは一昨年12月、知人に誘われてモンゴルを訪れ、マイナス30度の寒さの中で道路のごみや泥を掃除する子どもたちを見て「元気を与えたい」と思った。知人らとNGOを結成。モンゴルの書店に外国民話はあっても自国の作品がないことに気付き、絵本作りを思い立った。

今年1月にフブスグル県を再訪した際、8学校に50冊ずつ寄付した。子どもたちは笑顔で感謝の言葉を述べ、早速、文字を指さしながら声に出して読んでいたという。

絵本は田村山のある長浜の小学校にも配る予定だ。「モンゴルの子どもたちは、一家の働き手として水くみや家事を一手に引き受ける。彼らの姿を日本の子どもたちにも伝えたい」と岩佐さん。「民話はその国に生きる人々そのものを表す。世の中、暗い話が目につくので来年は笑い話をテーマに絵本を作ってみたい」と意気込んでいる。

【関連ニュース番号:0801/124、1月27日】

(3月12日付け京都新聞)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008031200082&genre=K1&area=S20

【0803/90:携帯電話問題】「ネットいじめした」児童・生徒の5.7%:県教委が実態調査

2008-03-12 23:51:00 | Weblog

滋賀県教委は3月11日、小中学生、高校生と保護者を対象にした携帯電話に関する実態調査の概要を発表した。社会問題化する「ネットいじめ」をした経験が児童、生徒の5・7%にあった。出会い系サイトの利用者は減ったが、利用頻度は増加したことが分かった。県教委は、実情に合わせた指導を各校に求める。

神戸市で昨年7月、私立高生が携帯電話を使ったいじめを苦に自殺した事件を受け、利用実態を把握しようと県教委などが行った。携帯電話に関する調査は2002年以来、2回目。昨年12月中旬に選択記述式で実施。対象は県内5市の小学5年から高校2年までの児童、生徒と、保護者それぞれ4577人。回答率は児童、生徒が99・4%、保護者が83・3%。

初の設問となるネットいじめは、「した経験がある」は小学生3・8%、中学生7・3%、高校生5・1%だった。「受けた経験がある」は小学生2・6%、中学生9・3%、高校生7・7%。「した理由」は「気にくわない」が36・3%と最も多く、「軽い気持ち」25・3%、「ほかの人もしていた」22・9%。

出会い系サイトの利用は小学生1・3%(前回2・3%)、中学生3・2%(同9・1%)、高校生2・4%(同19%)で前回より減少した。しかし、利用者のうち「よく利用する」は小学生40%(前回14・6%)、中学生42・4%(同16・3%)、高校生20%(同4・9%)と増えた。

理由について「友人のすすめ」が多かったが、「小遣いがほしい」が中学生2人と高校生1人と、少数ながらいた。

 県教委は「調査では保護者が子どもたちの利用実態を十分把握してない傾向が出ている。携帯電話を使用する際の危険性やモラル、所持の是非を考えてもらいたい」として、対策を検討する。

(3月12日付け京都新聞:同日付け中日、朝日なども報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008031200065&genre=F1&area=S00

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20080312/CK2008031202094556.html

【0803/89:環境教育】16年にも新船着工:滋賀の環境学習船「うみのこ」

2008-03-12 23:46:16 | Weblog

滋賀県教委は3月11日に開かれた文教警察・企業常任委で、老朽化の進む環境学習船「うみのこ」について、早ければ2016年にも新船を着工する予定であることを明らかにした。

一方、県は逼迫(ひっぱく)する財政状況から「新たな財政構造改革プログラム」を策定中であり、約30億円の建造費が必要とされる新船の着工は「財政状況にもよる」と遅れる可能性も示唆した。

「うみのこ」は1983年に進水、県内の小学5年生を対象に1泊2日の宿泊体験型の教育を展開し、これまで約40万人を乗せてきた。

一般的に船の耐用年数は25-30年といわれ、今年就航25年を迎える「うみのこ」も老朽化が進み、2001年にはエンジンを換装するなど延命を図ってきた。

だが「10年先を見据えたときに、今から(新船を)考えなくてはいけない」(斎藤教育長)として、県教委は新船建造基金として3000万円を新年度当初予算に盛り込み、開会中の県議会に基金条例案を提出している。

(3月12日付け京都新聞)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008031200050&genre=A2&area=S00

【0803/88:ラムサール条約】西の湖など登録濃厚:滋賀県、国に指定申し入れ

2008-03-12 23:40:01 | Weblog

滋賀県は3月11日、西の湖と下流の長命寺川(近江八幡市、安土町)のラムサール条約登録に向けた指定を国に申し入れる方針を明らかにした。同条約への登録は、実質的に国が指定すれば決まることになっており、西の湖と長命寺川の登録実現が濃厚になった。

同日の県議会で、県は、すでに登録されている琵琶湖の一部として追加する形なら、条約が掲げる「水鳥が飛来する国際的に重要な湿地」との登録基準も満たせるとの判断を環境省から示されていると報告した。

県は「(西の湖)水鳥が飛来し、ヨシ群落の規模も大きい。琵琶湖に劣らず重要性が高い」とも説明、両市町と足並みをそろえて登録を目指す方針を説明した。

新年度に環境省が県と市町に対して意見照会して登録湿地に指定し、条約事務局に通知する。10月末に韓国で開幕する条約締約国会議で認定証が交付される。

【関連ニュース番号:0801/137、1月29日】

(3月12日付け京都新聞:同日付け読売も報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008031100220&genre=H1&area=S20

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20080311-OYT8T00857.htm

【0803/87:廃棄物問題】処分場開業、今秋にずれ込む見通し:甲賀、用地買収難航で工期遅れ

2008-03-12 23:36:06 | Weblog

滋賀県は3月11日、管理型最終処分場「クリーンセンター滋賀」(甲賀市)の開業予定が、当初の本年度内から今秋にずれ込むとの見通しを示した。地元集落と開業前の整備を合意していた県道の一部で用地買収が難航しており、工期が遅れるためという。

同日の県議会環境・農水常任委員会で明らかにした。開業の遅れで、新年度に想定していた廃棄物受け入れ見込み量2万トンが確保できなくなる。処理収入の減収分は管理経費の節減で対応するとしている。

(3月12日付け京都新聞)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008031100216&genre=A2&area=S10