滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0803/161:イラク戦争】開戦5年、元米兵ら体験語る、大津

2008-03-24 23:52:27 | Weblog

開戦から3月20日で5年を迎えたイラク戦争を考えようと、米国とイラクの戦争体験者を招いた講演会が3月23日、大津市梅林1丁目の滋賀弁護士会館で開かれた。生々しい戦場での体験談に、参加した約120人は戦争の悲惨さを感じ、早期終結を願っていた。

米軍や自衛隊の撤退などを訴えるため、市民団体「ピースアクション・イン・滋賀・実行委員会」が主催。元米軍兵士ジョー・ウィラーさん(31)と、イラクの首都バクダッドで戦傷者の治療にあたったイラク人医師のモハメッド・ヌーリ・シャキルさん(31)が講演した。

ウィラーさんは大学卒業後の2000年、学費返済のために陸軍に入隊。開戦後、衛生兵としてバグダッドに入った。暗闇から銃で狙われる環境に、周囲の兵士は兵隊、市民、子どもの区別なくイラク人を撃つように。10代の少年を撃ち殺し、「やってやったぞ」と歓喜の声をあげた同僚。パトロール中の自分たちに手投げ弾を手にして何げなく近づいてきた6、7歳のイラク人少女-。

「戦場では兵士が『危ない』と決めれば殺す。実際に脅威かどうかは問題ではない」。ウィラーさんは時折、涙で声を詰まらせながら、「兵士のほとんどは愛国心などではなく私と同じような経済的理由で入隊した。もうこんな戦争は終わらせねば」と訴えた。

一方、シャキルさんは開戦後、移住していたヨルダンからバグダッドに戻り、親族や恩師が殺される中、医師として死傷者を救護。傷ついた子どもたちの写真を紹介しながら「この子たちが国際秩序の脅威というのか。ミサイルの下には誰がいるのか知ってほしい」と話した。

参加した大津市大物の櫛淵久子さん(79)は「親や兄弟を戦争で亡くした経験があり、二人の怒りがとりわけ強く伝わってきた。あの戦争から何十年もたっている今でも人が人を殺す現実が許せない」と話した。

【関連ニュース番号:0803/125、3月18日など】

(3月24日付け朝日新聞)

【0803/160:小中学生意識調査】4割が学校へ行きたくない:守山の小中学生、9年前より倍増

2008-03-24 23:06:00 | Weblog

滋賀県の守山市教委が市内の小中学生対象に実施した意識調査で、9年前の調査に比べ、学校へ行きたくないと思っている児童や生徒の割合が増えた。また全体の9割以上が「家庭が楽しい」と回答し、学校よりも家を好む傾向が浮かび上がった。

調査は市教育研究所が昨年9月、市立小4、6年生と市立中2年生を対象に行った。学校、家庭、地域での生活について質問し、2177人(96%)が回答した。

「学校に行きたくないと思うことは?」との問いに、全体の41・5%が「いつも思う」「時々思う」と答え、前回より20・2ポイント増加した。理由は「眠い・体がだるい」が66・3%で最多だった。一方、家庭生活が「楽しい」「まあまあ楽しい」と回答したのは92・7%で、同9・1ポイント伸びた。

このほか、家庭での勉強時間は、小4は30分以内(34・3%)、小6は30-60分(38・2%)、中2は「していない」(33・5%)が最も多く、前回と比べていずれも勉強時間が30-60分減少した。

研究所は「家が安らげる場になってきている。塾通いの増加などもあり、勉強時間は一概には言えないが、自宅で自主的に学習する習慣を身に付けることが必要」と分析している。

(3月24日付け京都新聞)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008032400055&genre=F1&area=S00

【0803/159:守山市、事業仕分け】市民による仕分け:60件中42件見直し、縮小や民間委託の方針

2008-03-24 22:58:18 | Weblog

守山市は、各種事業の存廃や改善を市民が考える「事業仕分け」の結果を受け、対象の全60事業のうち42事業の在り方を見直す方針を固めた。新年度から事業縮小や民間委託などを進め、財政負担の軽減を図る。

事業仕分けは、昨年11月に初めて実施。市民が60事業を1つずつ検討し、現行通り▽見直し▽不要▽民間、国、県に任せる-の6つに分類した。見直しが指摘されたのは38事業で、不要、民間に任せるとされたのは各2つあった。

市はこれらの意見を踏まえ、福祉バスの有料化や耐震診断サービスの2010年度の終了など、42事業について縮小や中止、民間委託などの方針を決めた。残り18事業は現行維持とした。

市は事業仕分けに基づく事業の見直しを新年度から着手。08年度だけで約150万円の削減効果を見込んでいる。

【関連ニュース番号:0802/93、2月16日など】

(3月24日付け京都新聞)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008032400046&genre=A2&area=S00

【0803/158:飲酒運転問題】摘発数、前年比で大幅減:県警まとめ、改正道交法施行から半年

2008-03-24 22:52:24 | Weblog

飲酒運転の罰則が強化された改正道交法が昨年9月19日に施行されてから半年が経過し、滋賀県警はこれまでの取り締まりと事故の状況をまとめた。今年3月18日までの摘発件数は、291件で前年同期比167件減の大幅な減少となった。県警は「飲酒運転は許せないという社会の意識と厳罰化が要因では」と分析している。

人身事故は2月末現在で、24件と前年同期比12件減だった。一方で、死亡事故は3人増えて6人になった。

運転手以外を罰する新設された罰則のうち、要求、依頼して飲酒運転の車に乗る「同乗罪」は5件、酒を提供する「酒類提供罪」は3件、車両を貸すなどする「車両提供罪」は2件を摘発した。

県警交通指導課は「摘発件数は減っているものの、依然として飲酒運転はなくならない。さらに厳しく取り締まり、根絶を目指す」としている。

(3月24日付け京都新聞:同日付け産経なども報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008032400045&genre=C4&area=S00

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080324-00000039-san-l25

【0803/157:公立病院経営問題】近江八幡市立医療センター:問題とは?「考える会」が設立シンポ

2008-03-24 22:38:48 | Weblog

◇「正確な情報共有しよう」「医師不足対策は病診連携体制で」「PFI赤字、市の見込み額は過大」
 
東近江保健医療圏とその中核になる近江八幡市立総合医療センターの問題を市民レベルで考える「近江八幡市立総合医療センターを考える会」(会長、中谷哲夫県議)の設立記念シンポジウムが3月23日、同市鷹飼町の県立男女共同参画センターであった。

中谷会長は「センターの経営問題が本当はどうなのか、市民と正確な情報を共有して考えて行こう」とあいさつ。続いて、全国保健所長会会長の角野文彦・東近江保健所長が現在の医療体制崩壊の原因やセンターの役割などについて基調講演した後、パネリスト5人によるパネルディスカッションが行われた。

この中で、東近江医療圏と近江八幡・蒲生医療圏の医師会長は深刻な医師不足に触れ「医療スタッフの負担を少なくするためには病診連携体制の確立が必要」と訴えた。同センター問題では、PFI(民間資金等を活用した社会資本整備)を研究する岡地勝二・龍谷大教授が「市が昨年24億円の赤字見込みを発表したが数字のまやかし。実際はPFIと関係なく発生する費用21億7000万円を組み込んでおり、差し引き2億3000万円の赤字しかない」と発言。「PFI契約の解約は、学問的には、やってはならないこと。市予算の倍近い違約金などが生じる恐れがある」と警告した。【斎藤和夫】

【関連ニュース番号:0802/194、2月29日など】

(3月24日付け毎日新聞)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20080324ddlk25040281000c.html