下巻の畳み掛け

2018-12-07 23:01:51 | 読書、書物

  雪。よくもこんなに降ったなと感心するくらいの鬱陶しい濡れ雪が一日中降り続き、今もなお継続中。今年は暖冬で降雪量が少なくなるんじゃなかったっけ?

 その濡れ雪の影響で、毎年恒例なのですがなぜかNHKが受信不能となり、朝ドラを一話見逃しました。これまでバカみたいに暴走運転していたバカ〜達が今度は手のひらを返して異常な安全運転をする国道を苛立ちながら出勤すると、(おそらく)片付けるべきか迷いに迷って重すぎる腰を上げた巨人が一体、除雪作業をのろのろと開始してましたが無視。濡れ雪だからどうせすぐ溶けるので。案の定、昼前までにほぼ溶けてましたので、無駄な除雪作業で終わりです。その疲労が影響したのか今日も午前中はただぼうっと呆けて座ってました。

 そんな会社からさっさと撤収し、読書。ウンベルト・エーコ著「薔薇の名前」のラストスパートです(笑)。100分で名著でラストを知ってましたが、番組は抄訳しているので、本文で味わう最後は壮絶でした。途中、色々と長ったらしい議論場面があったりと我慢が続きましたが、そこもまたけっこう重要だったんですね。最後まで読んで良かったですし、読み応えもありました。下巻の残り四分の一くらいからの畳み掛けが凄かった。第一夜を読み通せれば最後まで進める、という意味がよく分かりました。それにしてもいつの時代も人間、金、権力、支配欲は有り余り、それを持つ者達ってロクなもんじゃないんですね。

 次は久々に三島由紀夫作品をば。「午後の曳航」を古本屋さんから買って来ていたのでそちらを。とりあえず今年はもう書籍は買う予定は無しなので、この「午後の曳航」を読み終わったら、久々に「ヒストリー・オブ・ラヴ」でも読みましょうか。

 明日は何かと慌ただしそう